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テラスハウスってどんな物件?特長やメリットデメリットについて徹底解説!

2024.04.26

賃貸物件の種類の一つにテラスハウスという物件があります。アパートやマンションとは異なり、日本ではあまり馴染みのない物件ですが、過去にテラスハウスの名を使用した人気TV番組が放映されていたこともあり、テラスハウスという単語を耳にしたことがある方も少なくないかもしれません。

しかし、実際にはどのような物件なのかわからない方は多いのではないでしょうか?テラスハウスは普通のアパートやマンションと何が違ってどのような特徴があるのでしょうか?

そこで今回はテラスハウスについて解説致します。

テラスハウスは複数の戸建てが一体化した建物として建てられた連棟式住宅のことです。テラスハウスは複数の家が横並びにズラリとつながっている点が特徴の物件で、各住戸が隣の住戸と壁を共有しながらも、それぞれが独立した造りとなっているため、戸建てのような生活を楽しむことができます。

壁を隣家と共有していますが、その他の共有部分がないのもテラスハウスの特徴です。普通、集合住宅ではエントランスや廊下など共有部分が存在しますが、テラスハウスの場合、共有部分がなく、エントランスや庭、テラスなども各世帯で使用できる専有スペースとなるため、他の世帯との共有部分は存在しません。

テラスハウスは建築基準法でみると長屋に分類されます。長屋と聞くと江戸時代に主流になった1部屋しかない木造平屋のイメージが頭に浮かんできますが、最近は現代風のスタイリッシュなデザインの長屋も増えています。従来のイメージとはかけ離れたオシャレなデザインが増えたことで、呼び方も長屋からテラスハウスに変わりつつあります。

イメージとしてはアメリカ郊外にある玄関の前に広い庭をもつ、横並びに建っている住宅街が近いかもしれません。

テラスハウスとアパートやマンションとの違いは、エントランスや廊下、階段、エレベーターなどの共用部分があるかどうかです。

テラスハウスには共有部分がなく、庭や駐車場は専有スペースに該当します。テラスハウスでは共有部分を介することがなく、そのまま玄関から直接各住戸に出入りすることが可能です。

テラスハウスもアパート・マンションもどれも集合住宅に分類されますが、共有部分がない分、テラスハウスの方が生活の自由度は高いです。

テラスハウスと戸建ての違いは壁を隣家と共有しているかどうかです。

テラスハウスも戸建も共有部分を持たず、それぞれ独立した物件ですが、テラスハウスは複数の住戸が隣接して配置され、同じ敷地内に壁を共有しています。一方、戸建ては壁を他の家と共有することはなく、独立した敷地内に1つの物件のみが存在するため、集合住宅のテラスハウスより周囲に気兼ねなく過ごすことができます。

テラスハウスとタウンハウスは、どちらも連棟式住宅で外観の違いもそれほどなく、隣の住戸と壁を共有しているという特徴も同じため、同じ物件だと混同されがちですが、実際の定義は異なります。入居者が利用できる範囲にそれぞれ違いがあります。

テラスハウスの場合、共有部がなく、居住スペース以外の敷地(庭やテラスなど)も各住戸の専有スペースとなっているため、他の入居者と共用利用することはありません。

一方タウンハウスでは、庭やテラスなどの居住スペース以外の敷地は共有部に該当し、入居者全員で共有することになります。

庭でガーデニングをしたい場合、テラスハウスの場合は庭も専有部分にあたるため、自分の好きなようにガーデニングをすることができますが、タウンハウスの場合、庭は共有部分にあたるため、ガーデニングをする際は他の入居者からの同意を得る必要があります。

テラスハウスは集合住宅でありながら、戸建のように過ごすことのできる特徴をもつ物件です。では、次にテラスハウスのメリットデメリットについて確認していきましょう。

先述した通り、テラスハウスは、左右に隣戸がありますが、上下階に他の住戸がありません。共有部もなく、敷地全てが専有部に該当するため、他の集合住宅よりもプライバシーが守られ、戸建て感覚で住むことができます。周囲の人間関係に悩まされたくない方におすすめです。

集合住宅の場合、上下階に別の入居者が住むことになり、周囲に配慮して生活しなければなりません。しかし、テラスハウスは上下階に別の住戸が入ることはないため、足音などの生活音に対する配慮が他の集合住宅よりも少なくて済みます。小さいお子さんがいて、お子さんの遊ぶ音が周囲に響くことを心配されている方も、テラスハウスであれば上下階がないため、そこまで敏感に過ごさなくても大丈夫です。

また、在宅勤務や夜間勤務で日中は寝て過ごす方なども上下階からの物音を気にせず、静かに過ごすことができます。

戸建ては1戸のみ独立して建てるため、住宅ごとに水道やガス、電気などを整備する必要がありますが、テラスハウスはマンションやアパートと同じ集合住宅であるため、水道やガス、電気を他の住宅とまとめて一気に整備するため、建築コストを抑えることができます。そのため戸建てに比べて賃料が安くなっています。

またテラスハウスは隣家と壁を共有しているため、各住宅を隙間なく配置できます。戸建てを立てる場合と同じ広さの敷地であったとしても、テラスハウスは土地を効率よく利用し、複数の住戸を建てることで、多くの世帯を入居させることが可能になります。これにより戸建ての賃料物件よりも賃料を抑えられています。

テラスハウスは戸建てに近い造りのため、1階と2階のように復層階があることが多く、それぞれの階で生活スペースを分けることができます。そのため、来客時のプライバシー確保ができます。

また、テレワークをされている方などは階数で作業スペースやプライベートスペースを区切ることで生活にメリハリがつきます。

その他にも庭やテラスも専有スペースになるため、ガーデニングを楽しんだり、お子様の遊び場を作ったりと、自由度高く利用することができます。

テラスハウスは上下階に他の住戸はありませんが、隣家はあるため、左右の部屋からの生活音が気になる場合があります。壁を共有して隣人が住んでいるため、洗濯機の振動やドアの開閉音など、生活音が伝わる場合があります。夜間には洗濯物を回さないようにする、ドアの開閉時は加減するなどに注意して生活するようにしましょう。

テラスハウスは戸建てのような暮らしが可能ですが、実際には集合住宅の一種であるため、生活音への配慮、ペットの飼育禁止、ゴミ出し方法など、共同生活におけるルールが設けられていることがあります。

テラスハウスは集合住宅であることを理解して、他の住民との共存できるようにルールを遵守することが重要です。入居後にトラブルにならないためにも契約前にルールの内容を事前に確認しておくと安心です。

テラスハウスでは隣戸と壁を共有しているため、戸建てよりも窓を設置できる場所が限られ、日当たりが不十分になる可能性があります。特にテラスハウスの中央に位置する住戸は、両側に住戸があるため、玄関側と反対側の2面にしか窓が設けられません。物件の構造上仕方ないことですが、日当たりや通気性を重要視したい方はテラスハウスの角部屋がおすすめです。

賃貸物件を探す際、マンションやアパート、戸建ての情報が多い一方で、テラスハウスは物件数が少なく、入居可能物件を探しにくいという課題があります。

元々物件の母数が少ない上、ほとんどの部屋が入居中であることが多く、空きが出ることは稀です。特にファミリー世帯からの人気が高いため、希望するエリア内でテラスハウスの空室を見つけるのは困難となっています。人気がゆえにインターネットの賃貸情報サイトに情報が公開される前に、次の借り手が決まることもあります。

テラスハウスに住みたい場合は、不動産会社に訪問して事前に相談しておく、こまめに情報を収集するなど根気強く物件探しをする必要があります。

テラスハウス物件に入居する際に確認しておいた方がいい内見時のチェックポイントをいくつか紹介します。

テラスハウスは、隣接する住戸があり、左右の音が響く可能性が有ります。快適な生活を送るためにはある程度の防音性が重要です。自分の生活音が近隣に漏れるのを防ぐためには防音性の高い壁が必要です。内見時に壁を叩いて音の響きを試すと良いでしょう。

また、窓を開け閉めして外の音の響きも確認しましょう。ただ、壁を叩く際は傷が入ることもあるため、力加減には気を付けるようにしましょう。

限られたスペースを最大限に活用して建設しているテラスハウスは、居住スペースを確保するために階段のスペースが少なく、勾配が急になっている場合があります。

なので階段の傾斜が急過ぎないか確認をしておきましょう。自分で階段を上り下りしてみて、問題ないか、階段の幅が狭くて家具や家電の搬入に困らないかどうかを確認しましょう。手すりの有無も安全性に影響するため、しっかりチェックしましょう。

テラスハウスの庭は、専有部分にあたり、プライベートな空間として様々な活用が可能な、魅力的な設備の1つです。しかし、庭の使用に関して特別なルールがあり、入居前に考えていた使用ができなかった…。ということもあります。

入居後に庭の使用に関するルールがあるかどうか、ある場合はどのような内容なのかを確認もしておくと入居後のギャップが少なく済みます。

テラスハウスでは、普通の賃貸物件とは異なり、特殊なレイアウトが多く見られます。間取り図の確認と内見を行って、間取りを細かく確認することが重要です。階段や水廻りの位置、収納の数など、生活をする上で不便はないか、自分が持ち込みたいインテリアが配置できるかどうかなどをチェックしましょう。

今回はテラスハウスをご紹介しました。テラスハウスは集合住宅でありながら、戸建ての様に過ごすことができる魅力的な物件です。普通のマンションやアパートよりも自由度が高く、快適に過ごすことができる分、人気が高く、なかなか空室情報が出回らないのが難点です。

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この記事を書いた人

リロの不動産 編集室

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『お住いをお探しの方』『不動産投資がハジメテの方』『賃貸経営をしている方』を対象に、「お部屋探しと不動産」にお役に立つ内容を中立的な視点でお伝えします。住む人も、貸す人も『遊ぶように暮らす』ライフスタイルが実現できるように活動しています。

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