お部屋探しの豆知識

鍵がない!賃貸物件での紛失時対策とは?

2024.05.13

どんなに気を付けていたとしても、鍵を失くしてしまう可能性があります。鍵を失くしてしまったときは焦りや不安を感じ、パニックになってしまうかもしれませんが、落ち着いて冷静に対処する必要があります。

鍵を失くしてしまった際に対処方法に関する知識があれば、正しく対処しすぐに解決することができます。しかし、どのように対処すべきかわからない場合、不安はどんどん大きくなり、悩み続けたまま部屋に入れない状態になってしまいます。

そこで今回は賃貸物件で鍵を紛失した場合の対処方法や注意点について解説いたします。本記事を読んで万が一に備えておきましょう。

鍵を紛失した場合は、迅速な対応が必要です。落としてからそんなに時間が経過していない場合は比較的見つかりやすいですが、時間が経過するごとに記憶があやふやになったり、鍵を誰かが持ち去ってしまったりと、鍵が見つかる可能性が低くなってしまうからです。

鍵の紛失に気付き次第、迅速に行動しましょう。

鍵を失くした場合、まずは冷静になり、鍵を落としたり失くした可能性のある場所を探してみましょう。カバンやポケット、立ち寄った場所など、可能性のある場所をもう一度確認します。鍵を失くすことは大変まずいことなので、焦ってしまうのは当然ですが、まずは落ち着いて、自分の行動を振り返ることが大切です。焦っていると鍵を認識できず、見落としてしまう可能性があるため、一息ついて丁寧に探してみましょう。

最後に鍵を見た時期や場所、鍵をしまった場所、最後に鍵を見てから立ち寄った場所などを確認して、鍵が落ちていないか確認しましょう。立ち寄った場所に連絡できる場合は、すぐに問い合わせをしてみましょう。

鞄の底や書類の間に挟まっていると見落としがちです。また、家具の隙間や冷蔵庫の中、靴の中など意外な場所にあることもあるため、念のため確認してみるのもひとつの手です。

心当たりのある場所の確認や立ち寄った場所に問い合わせしても見つからない場合は、「紛失した」と判断し、最寄りの交番や警察署に直接出向き、事情や経緯を説明して遺失届を提出しましょう。遺失届を提出することで、他の人が紛失した鍵を見つけてくれた際に連絡が入り、手元に戻ってくる可能性が高まります。

なお、交番や警察署が近くにない場合や、時間がない時は、電話で遺失届の手続きができる可能性があります。ただし、電話でも遺失届が受理されるかは管轄している都道府県により異なるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

遺失届を提出した後に、紛失した鍵が警察署に届けられた場合は提出している遺失届と照合されます。特徴が一致すれば、警察署より連絡が入り、鍵が戻ってきます。ただし、鍵が必ず戻るわけではありません。とはいえ、発見される可能性を高めるために、遺失届の提出は重要です。

悪意のある第三者が落とした鍵を悪用してしまい、犯罪に巻き込まれる可能性を減らすためにも、遺失届を出すようにしましょう。

最悪の場合を想定して早めに遺失届を出しておくとより安心です。

遺失届を提出した後は、賃貸物件のオーナーや管理会社に鍵を失くしてしまったことを報告しましょう。賃貸物件はオーナーや管理会社の所有物であり、鍵も賃貸物件の一部のため、鍵を紛失した場合はオーナーに報告する義務があります。報告を怠ると、紛失した鍵が原因で後に発生したトラブル(例えば、賃貸物件内の盗難や不法侵入)に対して、オーナーから賠償責任を問われる可能性が発生します。

もし、オーナーや管理会社の連絡先が不明な場合は、入居時に契約のやりとりをした不動産会社に確認をしてみましょう。また、物件によっては入り口やエントランス、物件看板などに管理会社の連絡先が記載されているため、そちらも確認してみましょう。

賃貸物件によってはオーナーや管理会社がマスターキーやスペアキーを保管している場合があります。その場合、オーナーや管理会社に連絡をして、鍵を借りることで一時的に部屋に入ることができます。また、オーナーや管理会社が提携している開錠サービスや、鍵交換サービス、鍵業者の紹介を受けられる場合もあります。

夕方に鍵紛失に気が付いた場合は?
鍵の紛失に気づいたのが夕方である場合、まず一番最初に管理会社に連絡することをおすすめします。

交番や警察署には、管理会社への連絡が終わった後に連絡する旨を管理会社に伝えておきましょう。

交番や警察署は24時間対応していますが、管理会社は営業時間が決まっており、営業終了後は連絡が取れなくなってしまう可能性があるためです。

周囲を探したり、警察に連絡したりしても鍵が見当たらず、部屋に入れなくなってしまったときは一体どうしたらいいのでしょうか?

先述したようにオーナーや管理会社がスペアキーを所持している場合があります。オーナーや管理会社に連絡して、部屋に入るためにスペアキーを借りたい旨を伝えましょう。その際に、もし鍵が見つからない場合はスペアキーを複製したり、鍵の取り換え工事をしたりする可能性もありますが、その対応をして問題がないかどうかを確認しましょう。

セキュリティに特化している物件の場合、オーナーや管理会社が指定する会社以外ではそのような許可が出ない場合もあるかもしれないからです。トラブルを未然に防ぐためにも、無断で鍵を複製したり、交換したりせず、オーナーや管理会社に必ず先に連絡を入れておきましょう。

賃貸物件のオーナーや管理会社にスペアキーがなく、許可がおりた場合は鍵業者に開錠や鍵交換を依頼することになります。その際、実際にその物件に住んでいる入居者であるかどうかを証明するために顔写真と住所が記載された身分証明書(例:運転免許証)が必要です。身分証明書がなければ、警察の立ち会いが必要になる場合もあります。

鍵を開錠してもらう際、ディンプルキーのような防犯性の高い鍵だと特別な道具が必要で、作業費用が基本料金よりも高額になることがあります。また、鍵の開錠費用だけでなく、出張費や夜間料金などのオプション料金が別途発生する場合も多いので、鍵業者に依頼する際は、料金を事前に確認し、作業前に見積もりを取ることが重要です。

鍵業者はスペアキーの作成も行いますが、賃貸物件ではオーナーや管理会社の許可を得ずに作業を進めるべきではありません。無断で作業を行うと、不正な改造と見なされ契約違反となる可能性があります。

深夜に鍵をなくして部屋に入れなくなった場合は?
深夜に鍵をなくしてしまい、部屋に入れなくなった場合、すでに営業時間外でオーナーや管理会社と連絡が取れないことがほとんどです。

24時間サポートが付いている保険や駆けつけサービスなどに加入している場合はまずはそちらに連絡をしてみましょう。鍵の紛失対応が補償内容やプラン内容に含まれている場合は鍵業者を派遣して、開錠手続きをしてくれる場合があります。

そのようなサービスに加入していない場合は、先述したように鍵業者へ連絡をして開錠手続きを行うことになります。ただし、深夜の場合はオーナーや管理会社と連絡が取れていないため、開錠手続きまでに留めておきましょう。

オーナーや管理会社の許可なしで鍵の交換まで行ってしまうと後からトラブルに発展する可能性があるためです。

賃貸物件の鍵を紛失して開錠や交換が必要になった際の費用は、通常は入居者の自己負担となります。国土交通省のガイドラインによると、鍵の紛失や破損は故意過失に該当してしまうため、入居者自身が負担するのが一般的です。そのため、開錠や交換の費用がどれくらいかかるものなのかしっかり確認してからを業者に依頼しましょう。

開錠や交換の費用が想像よりも高額だった場合は他の業者に問い合わせを行ったり、クレジットカードの使用が可能かどうかを確認したりしておくと良いでしょう。

オートロックの場合は要注意!
賃貸物件にオートロックが設置されている場合、鍵交換や開錠が通常の鍵と異なる場合があります。

たとえば、部屋と共有玄関の鍵が一つの鍵で開けられる「集合キー式」の場合、一つの鍵を紛失するだけで建物全体の安全が脅かされます。

そのため、集合キー式オートロックのマンションの鍵を紛失した場合、他の住民にも影響を与える重大な問題に発展することから、世帯数すべての鍵の交換が求められる可能性があります。

契約内容次第では、マンション全体で鍵交換が必要と判断され、数十万円から数百万円の鍵交換費用を負担しなければならない可能性がありますので注意が必要です。

鍵の交換や開錠の費用はすべて自己負担だと思われがちですが、実は火災保険が利用できる場合があります。多くの賃貸物件では、入居時に火災保険へ加入する必要がありますが、その火災保険の補償内容に鍵交換や開錠費用の負担などの特約が含まれていることが少なくありません。したがって、鍵を紛失した場合でも、火災保険によって費用をカバーすることで自己負担額を減らすことが可能です。

火災保険の補償を利用して鍵の交換や開錠を行いたい場合、まずは自分が加入している火災保険の内容を確認しましょう。加入している保険が鍵のトラブルに対応しているかもしれないためです。補償内容や特約に鍵のトラブルに関する記載がありますので、そちらを確認しましょう。もし加入している保険を覚えていない場合は、賃貸借契約書を確認してみましょう。契約書によっては加入している保険名が記載されている可能性が有ります。また、火災保険のパンフレットや火災保険の契約書控えを賃貸借契約書と一緒に保管している場合もあります。

火災保険の補償内容には、鍵の紛失や盗難も含まれることがありますが、対象となるケースや提供されるサービスはプランによって異なります。例えば、盗難には対応していても紛失には対応していない、または補償を利用できる鍵業者が限定されている場合もあります。そのため、鍵業者に依頼する前に保険会社に補償内容を確認することで、適切なサービスを利用し、不必要な出費を避けることができます。

火災保険を活用することで、鍵のトラブルによる負担を軽減し、安心して生活を続けることが可能です。借りている部屋の鍵にお金をかける前に、ぜひ加入している火災保険が適用されるかどうかを確認してみてください。

鍵を紛失した際は、時間との勝負で、冷静に対応をすることが重要です。オーナーや警察への速やかな報告、適切な業者との連携を通じて、鍵の紛失に関するトラブルを効果的に解決しましょう。時には高額な費用が発生することがありますが、火災保険の適用やオーナーや管理会社との交渉によって、これらの費用を軽減し、より経済的に問題を解決することも可能です。

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この記事を書いた人

リロの不動産 編集室

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『お住いをお探しの方』『不動産投資がハジメテの方』『賃貸経営をしている方』を対象に、「お部屋探しと不動産」にお役に立つ内容を中立的な視点でお伝えします。住む人も、貸す人も『遊ぶように暮らす』ライフスタイルが実現できるように活動しています。

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