お部屋探しの豆知識

不動産会社には種類がある?!それぞれの会社の特徴や対応内容まとめ!

2024.07.12

賃貸物件に住んでいると、時にはトラブルが発生することがあります。そんなとき、どこに連絡すればよいのでしょうか?

一般的に不動産会社といわれていますが、実際には「不動産仲介会社」「不動産管理会社」という会社が存在しており、それぞれ対応内容が会社ごとに異なります。

初めての賃貸生活では、トラブルが起きた際の対応方法に戸惑うことも少なくありません。トラブルが発生した場合、不動産管理会社に連絡したらいいのか、それとも不動産仲介会社に連絡したらいいのかわからないことも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、仲介会社・管理会社・仲介管理会社という不動産会社の種類を説明します。賃貸物件で新生活を始める方はそれぞれの会社の特徴を把握しておきましょう!

不動産会社といっても、仲介をメインで行う不動産仲介会社(以下、仲介会社)、物件の管理をメインで行う不動産管理会社(以下、管理会社)などそれぞれの役割に応じた会社が存在します。しかし、不動産業界に精通していない場合、異なる業務内容や専門用語を理解するのが難しく、仲介会社と管理会社を混同しがちです。実際、賃貸物件の入居者でも混同してどこに連絡したらいいのかわからないという声もあります。

仲介会社は、お部屋探しから入居までの一連のサポートを行います。具体的には、お部屋探しの際や契約書類の作成・確認(鍵の受け渡しまで)、物件の内覧、契約手続きの説明、必要な書類の準備などが含まれます。これらの業務に関する事項は、仲介会社に連絡する必要があります。

一方、管理会社は入居後から退去までのサポートを担当します。入居後に発生するトラブルや設備の不具合、退去の連絡などが管理会社の業務範囲です。これらの事項については、管理会社に連絡します。

それでは、もう少し詳しくそれぞれの会社について説明します。

仲介会社とは、部屋探しをしている人とオーナーや管理会社を結びつける役割を果たす会社です。宅地建物取引業の認可を受け、宅建免許を取得しないと仲介会社は不動産仲介業務を行うことができません。

仲介会社の主な仕事は、入居希望者とオーナーの間で賃貸借契約を円滑に進めることです。

入居希望者のために行う業務には、賃貸物件の内見、部屋の申し込み手続き、重要事項の説明、賃貸借契約の締結や火災保険の申し込みなどの物件契約手続き、カギの引き渡しが含まれます。

オーナーのために行う業務には、Webサイトや店頭に物件情報を掲載して入居者募集を行うこと、部屋の申し込み手続きや契約書類の作成、預かった敷金や礼金などの初期費用の送金、火災保険の手続きなどが含まれます。

仲介手数料について
仲介会社を利用して賃貸借契約が成立した場合、仲介会社へ仲介手数料の支払いが必要です。

仲介手数料の金額は、「宅地建物取引業法」により上限が賃料の1か月分と定められており、これを超えることはありません。具体的な金額や支払い条件については、契約前に仲介会社に確認することをお勧めします。

管理会社とは、入居後の不具合やトラブルをオーナーに代わって対応する会社で、入居者の生活をサポートするためにさまざまな業務を行います。具体的には、賃料の徴収、契約更新、契約終了などの賃貸経営面の手続きや建物設備のメンテナンスや修繕作業、清掃など、常に快適な住環境を提供できるよう物件を管理しています。また、共用設備の利用についてのルールやマナーの指導も行い、入居者が安心して生活できるようにサポートします。

そのほかにもオーナーに代わって仲介会社に空室情報を提供し、空室対策を行ったり、入居希望者の審査を行ったりします。

仲介会社と管理会社以外にも仲介と管理の両方の業務を行う会社もあります。それが不動産仲介管理会社(以下、仲介管理会社)です。

仲介管理会社は、賃貸借契約の仲介業務と賃貸物件の管理業務の両方を行う会社です。仲介管理会社は入居者募集からマンションの維持・管理まで対応できる点が特徴で、部屋探しから退去までの手続きがすべて可能という点が利点として挙げられます。

物件の紹介から申し込み手続きに契約手続き、入居後の管理、退去まで同じ会社が一貫して対応してくれるため、手続きがスムーズで便利です。入居者は一つの窓口で全ての相談ができるため、時間と手間を省くことができます。また、契約手続きやトラブル対応に関しても同じ会社が対応するため、情報のすれ違いがなく、安心感があります。

仲介管理会社はほかの管理会社と違って自社で入居者募集が可能なため、物件情報が他の仲介会社に共有されない場合があり、ほかの仲介会社からはお申し込みができない場合があります。お申し込みを検討しているお部屋の管理を仲介管理会社が直接行っている場合は、仲介管理会社に内見や申込みを依頼するのがおすすめです。

このように、仲介管理会社を利用する際はその利点を活用しながらも、特有の注意点を理解しておくことが重要です。

賃貸物件でトラブルが発生した場合、まずは適切な対応をしてくれる会社に連絡することが重要です。トラブルには、設備の故障や騒音問題など、生活に支障をきたす様々なケースが含まれます。これらの問題を放置すると、生活の質が低下するだけでなく、さらなる損害が発生する可能性もあります。したがって、迅速に対応してもらうためにも、適切な会社に連絡する必要があります。

賃貸物件には、管理会社、仲介会社、仲介管理会社といった複数の連絡先がありますが、具体的にどこに連絡すべきでしょうか?

どこに連絡をするかはご自身の状況に応じて変わります。

例えば、賃貸借契約日前のトラブルであれば、仲介会社、入居後のトラブルであれば管理会社に連絡をしましょう。

仲介会社であれば今やり取りをしている担当スタッフにトラブル内容を相談し、対応してもらいましょう。

入居後のトラブルの場合は契約書に管理会社の連絡先が記載されているので、そこに連絡し、トラブルの内容を詳細に伝えます。管理会社は賃貸物件の維持管理やトラブル対応を専門としているため、適切な対応を行ってくれます。

ただし、緊急時(例:水漏れや火災など)には、契約書に記載されているトラブル発生時の緊急連絡先や消防署、水道局、ガス会社などに連絡するように管理会社から指示される場合があります。消防署や水道局などは個人情報の観点から入居者本人の連絡でないと対応してもらえないケースが多いため、その場合は管理会社から指示された連絡先に自身で連絡しましょう。

緊急時にパニックにならないよう、事前に契約書をよく確認し、適切な連絡先を把握しておくことがトラブル解決の鍵となります。

★仲介管理会社は賃貸借契約日前のトラブルも入居後のトラブルも対応できます。

賃貸物件でトラブルが発生した時は、通常は管理会社に連絡しなければなりません。しかし、管理会社には営業時間があり、当然休日もあります。

では、トラブル発生時に管理会社と連絡が取れなかった場合、どのように対処すればよいのでしょうか?

トラブルの内容によってそれぞれ対処法が異なるため、以下にいくつかの対処法を紹介します。

管理会社と連絡が取れない場合、まずは契約書や入居案内書類を確認し、そこに記載されているトラブル発生時の緊急連絡先に連絡しましょう。物件によっては、管理会社が対応できない時間帯や休業日でも連絡が取れるように、24時間対応の緊急連絡先が提供されている場合があります。

緊急連絡先に連絡する際には、トラブルの内容を明確に伝えることが重要です。例えば、水漏れや電気トラブルなどの具体的な状況を説明し、発生場所や問題の深刻度を詳細に伝えることで、適切な対応が受けられます。必要に応じて、写真や動画を用いて視覚的に状況を説明することも有効です。

賃貸物件の24時間サポートサービスに加入している場合、そちらに連絡する方法もあります。24時間サポートサービスは水漏れや停電、鍵の紛失などの緊急事態に対応する専門スタッフが常時待機しており、現場へ駆け付けて対応してくれます。

24時間サポートサービスは、物件によって加入が必須の場合と任意の場合があります。契約時に受け取るサービス内容と連絡先が記載された資料をなくさないように保管しておきましょう。

24時間サポートサービスの場合、出張費や基本作業は契約料金に含まれていることが多いため、基本的な作業に関しては追加料金なしで対応してもらえますが、特殊な技術を伴う作業やサービスの対応時間を超える場合については、追加費用が発生することがありますので、事前にサポート内容を確認することが重要です。

火災保険や家財保険にも実は保険会社が提供する緊急対応サービスが付帯されていることが多いです。保険会社の緊急対応サービスは先述した24時間サポートサービス同様、水漏れ、ガス漏れ、鍵の紛失、停電などの緊急事態に対応する専門スタッフが常時待機しており、現場へ駆け付けて対応してくれます。こちらも24時間サポートサービス同様、事前にサポート内容を確認することが重要です。

ほとんどの物件で賃貸物件入居時に家財保険に入ることを求められるため、家財保険に付帯されている緊急対応サービスを利用することで、緊急時にも迅速かつ適切な対応を受けることができ、安心して生活を送れます。

管理会社の連絡先がわからず、手元に賃貸借契約書など連絡先のわかるものがない場合は、管理会社のウェブサイトやSNSを確認し、緊急時の連絡先や対応方法が掲載されていないかを確認しましょう。

緊急時の対応のために、緊急連絡先や対応マニュアルをオンラインで提供している管理会社が増えています。公式ウェブサイトには、緊急連絡先の電話番号や、水漏れ、電気トラブル、鍵の紛失などへの対処法が記載されています。また、SNSをフォローすることで、リアルタイムの情報や緊急時の対応策を得ることができます。これらの情報を活用し、緊急時に備えておくことが重要です。 

消防署や警察署は夜間や休日にも対応してくれます。消防署や警察署の場合、鍵を破損して扉や窓を開けてくれる場合があります。しかし、破損した分の補償はしてくれません。そのため、家や車に子どもが閉じ込められた場合など一刻も早く開錠する必要があるとき以外は極力管理会社や24時間サポートサービスに連絡をするようにしましょう。

また、役所などの公的機関は役所が連携している水道修理会社や鍵屋など優良会社を紹介してくれますので、役所が開いている時間帯であれば、そちらに連絡するのもおすすめです。

緊急性の低い小さなトラブルは、管理会社の留守番電話にメッセージを残したり、メールを送ったりすることで対応を依頼できます。この際、トラブルの内容、発生日時、場所、連絡先を明確に伝えることが重要で、メールであれば動画や画像があるとより対応がスムーズになります。管理会社の営業開始時に内容を確認し、対応してくれます。

特にメールを送る方法も効果的です。メールにはトラブルの詳細を正確に記載し、写真や動画を添付することで視覚的に状況を説明できます。さらに、メールは記録が残るため、後日の対応や証拠としても役立ちます。

今回の記事では、賃貸物件でトラブルが発生した場合に連絡する不動産会社の種類について説明しました。

  • 仲介会社入居希望者に物件を紹介し、契約手続きをサポートする。
  • 管理会社入居後の不具合やトラブルをオーナーに代わって対応する。
  • 仲介管理会社入居希望者に物件を紹介し、契約手続きから入居中の対応まで一貫してサポートする。

上記の会社の違いを理解することで、何かが起こった時の適切な対応窓口を選択できます。

リロの不動産の仲介店舗では、様々な物件をたくさん取り扱いしており、お客様一人一人のライフスタイルに合わせた物件をご紹介しています。ぜひリロの不動産にご相談ください。

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この記事を書いた人

リロの不動産 編集室

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『お住いをお探しの方』『不動産投資がハジメテの方』『賃貸経営をしている方』を対象に、「お部屋探しと不動産」にお役に立つ内容を中立的な視点でお伝えします。住む人も、貸す人も『遊ぶように暮らす』ライフスタイルが実現できるように活動しています。

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