お部屋探しの豆知識

ユニットバス全部にトイレがついているわけじゃない?!ユニットバスの種類やメリットは?

2024.09.13

「ユニットバス」とは物設備の1つでお風呂の形状を表す言葉です。お部屋探しをする際、ポータルサイトや図面に「ユニットバス」と記載されていることも多いため、その存在を知っている方もいらっしゃるかと思いますが、具体的にはどのようなお風呂のことを指すのでしょうか?

そこで今回は、ユニットバスについて詳しく解説します。ユニットバスがどのような設備なのか、種類やメリット・デメリットについても触れていきます。

ユニットバスとは、あらかじめ浴室の壁・床・天井・浴槽などのパーツを工場で決まった規格に基づいて製造し、現場で組み立てる浴室を指します。

「ユニットバス」という言葉を聞くと、多くの方が浴室とトイレ、洗面台が一体化したタイプの浴室をイメージするかもしれませんが、ユニットバスとは、工場で製造されたパーツを現場で組み立てる方式で作られた浴室を指すため、浴室とトイレが一体化したタイプだけでなく、浴室のみのタイプも正しくはユニットバスと呼びます。

ユニットバスは、工場で規格化されたパーツを使うことで、現場での組み立てが迅速かつ簡単に行え、工期の短縮が可能になる点が特徴です。
ユニットバスは賃貸物件だけでなく、ホテルや寮などの集合物件など様々な場所で広く採用されています。

ユニットバスとシステムバスの名称について
お風呂の形状を表す用語として「システムバス」という名称が用いられることもあります。

「ユニットバス」よりも「システムバス」の方が性能が優れているように感じられますが、「ユニットバス」も「システムバス」も同じ意味で用いられます。
『システムバス』という名称を多機能型や高機能オプションを備え、普通のユニットバスよりも優れていることを表すために用いる場合もありますが、両者は基本的な構造や設置方法に大きな違いはなく、商品名として分かれているものと考えてください。

ユニットバスには、利用目的や設置場所に応じていくつかの種類が存在します。次の3つのタイプは、多くの賃貸物件や住宅で採用されています。

浴槽と洗い場のみで構成されているタイプです。主に一戸建て住宅や家族向けマンションで見られることが多い設計ですが、最近は浴槽に浸かる人の増加や、洗面台の需要の高さから単身向けの物件でも採用されることが多くなっています
ファミリー世帯やバスタイムを重視する方におすすめです。

浴槽と洗い場に加えて、洗面台が洗い場にあるタイプです。単身向けや築年数の経っているファミリー向けに採用されていることが多く、比較的賃料が抑え目なことが多いです。
洗面台をあまり利用しない方や費用を抑えたい方におすすめです。

浴槽、洗面台、トイレが一体となったタイプです。限られたスペースを有効活用することができるため、単身向け物件に多く採用されています。最近は3点ユニットバスを好む方が少ないですが、賃料が安価なことが多いため、賃料を抑えたい方におすすめです。

ユニットバスの具体的なメリットを詳しく紹介します。

ユニットバスは壁や床、天井が一体化しているため、つなぎ目が少なく清掃しやすいです。また、最近は水はけの良い床材や壁材が使用されているタイプが多く汚れにくいため、清掃の手間が軽減されます。

ユニットバスは気密性が高いため、冬場でもお湯が冷めにくいです。そのため、バスタイムが快適になるだけでなく、光熱費削減効果も期待できます。ただし、気密性が高い分、夏場は熱がこもりやすいため、換気や冷却が重要になります。

ユニットバスは段差が少なく滑りにくい床が採用されているため、小さなお子さまやお年寄りでも使いやすいように設計されています。

ユニットバスは多くのメリットを持つ一方で、いくつかのデメリットや注意すべき点も存在します。ユニットバスのデメリットと、それに対する対策や注意点を紹介します。

ユニットバスは気密性が高く、冬場でもお湯が冷めにくい特性がありますが、反面、湿気がこもりやすく、カビが発生しやすいという問題があります。そのため、ユニットバスを清潔に保つためには、24時間換気の利用や浴室の使用後は扉を開けるなど日常的に換気を行うことが重要です。

ユニットバスでは、収納スペースが限られていることが多いです。気密性が高いユニットバスはカビの発生リスクがあるため、カビの発生しやすい収納スペースの作成を避ける場合が多いためです。
収納スペースの少ない物件に入居する際は、突っ張り棒や吸盤式ラックなどの後付け可能な便利収納グッズを利用し、収納スペースを確保しましょう。

3点ユニットバスは浴槽とトイレが同じ空間に設置されているため、誰かが浴室に入ってしまうと、トイレや洗面台の利用ができなくなってしまいます。一人暮らしの場合は問題ありませんが、同居人がいる場合や来客時には、不便です。トイレの使用時や入浴時は順番を決めて使用するなどの対策が必要です。

ユニットバスを快適に使い続けるためには、日々の清掃が重要です。

ユニットバスの汚れの主な原因は、石鹸カス、皮脂、髪の毛、水垢、湿気によるカビなどです。これらの汚れが蓄積すると見た目が悪くなるだけでなく、衛生面でも問題が生じます。また、汚れを放置しておくと、退去時に善管注意義務違反として違約金を取られる場合もあります。そのため、清掃を日頃からしっかりと行うようにしましょう。

浴槽や洗面台を清掃する際は使用後に中性洗剤で優しく洗いましょう。汚れがひどい場合には、重曹やクエン酸を使うと効果的です。

トイレの清掃はトイレットペーパーが濡れないようにトイレットペーパーホルダーからトイレットペーパーを外しましょう。便器の内側は専用の洗剤やモップを使用しましょう。

壁や天井は特に石鹸カスや皮脂が飛び散りやすい部分です。放置すると黄ばみや黒ずみの原因になり得ますので、浴槽と共に壁と天井も一緒に清掃するようにしましょう。

壁や天井の手の届かない部分は柄付きモップや柄付きスポンジを利用することで簡単に掃除ができます。

頑固な黒ずみや黄ばみには、重曹やクエン酸、中性洗剤を使って掃除しましょう。

カビの成長は40℃以下の温度で進むため、高温のお湯を使用することでカビの予防につながるといわれています。掃除の仕上げに50℃以上のお湯をかけるのもおすすめです。

ユニットバスには様々な種類があります。賃貸物件を選ぶ際は、メリットとデメリットをよく理解し、自分の生活スタイルに最適なユニットバスが備え付けられた物件を見つけることが大切です。

リロの不動産では、ユニットバスも含めたお客様の好みの浴室が備わった賃貸物件など多様な物件を多数取り扱っています。
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この記事を書いた人

リロの不動産 編集室

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『お住いをお探しの方』『不動産投資がハジメテの方』『賃貸経営をしている方』を対象に、「お部屋探しと不動産」にお役に立つ内容を中立的な視点でお伝えします。住む人も、貸す人も『遊ぶように暮らす』ライフスタイルが実現できるように活動しています。

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