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梅雨時の快適生活を支える設備「浴室乾燥機」について！

2023.06.06

雨の日が続く季節や、洗濯物が多いときに役立つ住宅設備が浴室乾燥機です。浴室乾燥機は賃貸物件においても人気のある設備です。
梅雨があり、一年を通して湿度の高い日本では、洗濯物が乾きにくかったり、カビが生えやすかったりという問題があります。特に湿度の高い地域や季節には浴室内のカビに悩まされます。浴室乾燥機はそんな悩みを解消できるため人気があります。

本記事では、浴室乾燥機のメリット・デメリットや浴室乾燥機を利用した方がよい方、賃貸物件に自分で浴室乾燥機を設置することはできるのかについて詳しく紹介します。

浴室乾燥機とは？

浴室乾燥機とは、浴室内に設置されている乾燥機のことで、浴室内の湿気を吸入し、その湿気を外部に排出する仕組みになっています。
一般的には、浴室の壁や天井に設置され、湿気を吸い込むためのフィルターや排気ファンを備えており、排気ファンは浴室内の湿気を外部に排出し、浴室内を乾燥させます。

浴室乾燥機を稼働させて浴室に衣類を干せば、衣類乾燥も行えるため、賃貸物件の中でも人気が高く、導入が増えてきた設備です。

浴室乾燥機のメリット

浴室乾燥機のメリットについて詳しく説明いたします。

`衣類やタオルの乾燥`

浴室乾燥機と聞くと真っ先に思い浮かぶのが、衣類乾燥機能ではないでしょうか。
浴室乾燥機がついている物件には、基本的に衣類やタオルを乾燥させるための専用のフックが備わっており、衣類やタオルを干して乾かすことができます。
雨の日や夜遅くでも衣類を乾かすことができるため、大変便利です。
また、浴室乾燥機は洗濯物を干して乾かすため、洗濯乾燥機よりもしわになりづらいです。そのため、乾いたらすぐに着用できるという点も朝が忙しい方には嬉しいポイントです。

カビの予防

浴室内は湿気が多く、換気が不十分だとカビが発生しやすい場所です。浴室乾燥機を利用することで洗濯物の乾燥だけでなく、湿気も取り除かれるため、カビの発生を予防する効果があります。また、乾燥した状態を維持することで、浴室の清潔さを保つことができます。
さらに、退去時にカビが大量に発生していると、善管注意義務違反とみなされ、修繕費用を取られることもあります。浴室乾燥機を上手に使って、カビの発生を抑えるようにしましょう。

不純物が洗濯物につかない

洗濯物を外に干すと花粉や黄砂、PM2.5などが洗濯物につくことがありますが、浴室乾燥機を利用すればそれらの不純物が洗濯物につくことを防げます。花粉症で悩まれている方や黄砂の多い地域の方は浴室乾燥機を利用することで、洗濯物に不純物がついてしまうストレスから解放されます。

防犯対策

外に洗濯物を干すことがなくなるので周囲に洗濯物を見られることがなくなります。そのため、周囲に一人暮らしであることを悟られにくくなり、防犯対策に繋がります。
洗濯物を外に干したまま、外出してしまうと、洗濯物が出ていることで留守であることが分かってしまいますが、浴室乾燥機を利用すると外に干さないため、空き巣対策にもつながります。
また、制服など特定の職業が分かる衣服や個人名や団体名などが入っている衣服は個人情報の特定に繋がる場合があるため、極力人目につかないように浴室乾燥機を利用することもおすすめです。

悪臭の軽減

湿気の多い浴室では、カビや雑菌の繁殖によって悪臭が発生する場合があります。浴室乾燥機で湿気を取り除くことで、悪臭の発生を軽減し、清潔で快適な状態境を維持することができます。

ヒートショック対策

浴室乾燥機には暖房機能がついている場合が多く、この暖房機能を利用することでヒートショック現象を防ぐことができます。高齢者の方や小さなお子様がいるご家庭にはおすすめの機能です。

浴室乾燥機のデメリット

洗濯物を干す以外にも様々なメリットがあり、便利な浴室乾燥機ですが、デメリットもあります。

光熱費が高くなる

浴室乾燥機は電気やガスを使用するため、長時間の稼働や頻繁な使用により光熱費が通常よりも高くなります。特に高機能なモデルや加熱機能を搭載したモデルでは、消費エネルギーが高くなる場合があります。
メーカーや性能によって差はありますが、浴室乾燥機1回の電気利用料は約130円～250円程度になります。洗濯乾燥機は1回約50円～100円程度のため、外干しや洗濯乾燥機よりも光熱費が割高になってしまいます。
しかし、浴室乾燥機の利用は割高に思えますが、洗濯機乾燥機は20万円～40万円と購入費自体が高額なため、浴室乾燥機付き物件に入居すれば、洗濯機乾燥機を購入する必要がなくなり、全体で見ると費用に大きな差は出ないといえます。

干すスペースに限りがある

浴室乾燥機を利用して衣類を干す場合、干すスペースは浴槽の真上部分となり、外干しと比較するとあまり広くなく、干せる洗濯物の量が限られてしまいます。1人暮らしや2人暮らしであればあまり問題ありませんが、2人以上の場合、1度にすべての洗濯物を干すことができず、何度も干すことが手間になる場合があります。
そのため、洗濯物を干すスペースに問題がないかを事前に確認しましょう。ファミリーの場合は、浴室乾燥機を利用する洗濯物の優先順位を決めておくのがおすすめです。

フィルターの掃除が必要

浴室乾燥機にはフィルターがついていますが、フィルターが汚れていると十分な機能を発揮することができません。そのため数か月に1度は定期的に掃除を行う必要があります。
フィルターは天井についていることが多く、浴室は滑りやすいため、掃除がしづらいです。浴室乾燥機のタイプによっては専門業者に掃除の依頼をする必要があるため、コストと手間がかかります。

騒音や振動

一部の浴室乾燥機は利用時に騒音や振動が発生する場合があります。特に古いモデルや低品質の製品では、騒音や振動が気になる場合があります。
気になる方は入居前に浴室乾燥機のタイプを確認しておきましょう。

後付けが難しい

浴室乾燥機は壁や天井に取り付ける必要があります。そのため、設置場所の確保や専門業者への依頼が必要となり、賃貸物件の後付けは容易ではありません。ご自身で設置を希望してもオーナーや管理会社の許可が出るとは限らず、許可が出た場合でも設置に伴うコストは自己負担な上、手間もかかりまいます。

以上が浴室乾燥機のメリットとデメリットです。
浴室乾燥機は様々なメリット・デメリットがあるため、それぞれの特徴を把握し、ご自身のライフスタイルやニーズに応じて浴室乾燥機を利用するかどうか考えるのが重要です。

浴室乾燥機はどのような人におすすめ？

浴室乾燥機は以下のような人におすすめです。

天気や時間を気にせずに干したい人

仕事が忙しい方や小さいお子さんがいる方などは、自分の干したいタイミングで洗濯物を干すことが難しい場合があります。浴室乾燥機は天気や時間を気にせず、干すことができます。
そのため、仕事が忙しい方やお子さんがいる方でも、夜寝る前に浴室乾燥機を利用し、朝までに洗濯物を乾かすなど、自分の都合に合わせて利用することができます。また、浴室に干すため、取込む必要がなく、大変便利です。

花粉症の方

メリットの項目でも記載しましたが、外に干すと花粉や黄砂などが衣服につくことがあります。折角洗濯しても花粉がついてしまい、着ることができない…室内干しだと匂いが気になる…という心配も浴室乾燥機であれば気にする必要が無いため、花粉症の方は浴室乾燥機の利用がおすすめです。

湿気の多い地域に住んでいる人

湿度が高い地域では、浴室内の湿気や結露の問題がより顕著になります。浴室乾燥機は湿気を効果的に取り除き、快適な環境を提供するため、湿気の多い地域に住んでいる人には特におすすめです。

カビに悩まれている人

カビは健康被害や悪臭の原因となることがあります。浴室乾燥機は湿気を除去し、カビの発生を抑制する効果があります。カビに敏感な方やアレルギーを持つ方にとって特に有用です。

一人暮らしの人

干している洗濯物で、その家にどのような人が住んでいるのかという情報が周囲に分かってしまいます。また、洗濯物が外に出ている時間帯で留守が周囲に分かってしまうこともあります。そのため、一人暮らしの方は防犯面から浴室乾燥機を利用することをおすすめします。

賃貸物件に自分で浴室乾燥機を設置することはできる？

基本的に賃貸物件に後から何かを設置する場合は、オーナーや管理会社の許可を得る必要があります。
浴室乾燥機の取り付けや修理は専門知識と技術が必要です。オーナーや管理会社の許可を得られた場合、専門業者に依頼して取り付けを行いましょう。その際の費用は自己負担となります。
また、浴室乾燥機は定期的なメンテナンスや清掃が必要ですが、それらの費用も自己負担になるため、注意が必要です。
許可を得て設置した場合でも、引っ越し時は取り外して元の状態へ戻す必要があります

賃貸物件においては、オーナーや管理会社の指示や規約に従い、適切な利用方法を守ることが重要です。
もし、ご自身で浴室乾燥機を取り付けたい場合は、取り付けの許可をとり、トラブルにならないよう、浴室乾燥機の後付けに関して書面に残すようにしましょう。