北向き物件の魅力ってなに？北向き物件の魅力と快適に暮らすアイデアをご紹介！

北向きの部屋は日当たりの悪さや寒さなどの理由からあまり好まれません。しかし、実は北向きの部屋には、思わぬメリットが数多く存在します。今回は、北向き物件のその意外な魅力と快適に暮らすためのアイデアをご紹介します。

北向き物件とは？

リビングの窓が設置されている方角が北向きの物件のことです。

北向き物件は日光が入りにくく、日光の入りやすい南向き物件よりも人気がないです。

北向き物件の意外なメリット

北向き物件には、以下のようなメリットがあります。

①賃料が安い

北向き物件は他の向きの物件に比べて賃料が安い傾向があります。入居者の多くは日当たりを重視するため、北向き物件はあまり人気がありません。。

しかし、北向き物件は他の方位の物件よりも賃料が安く、コストパフォーマンスに優れていることが多いため、予算に制限がある人にとって北向き物件はおすすめです。また、日中ほとんど家にいることがなく、日当たりを気にしない方にとっても賃料が安くなるためおすすめです。

②夏は快適

北向き物件は夏の過度な直射日光の影響を受けにくく、熱がこもりにくいため、他の方位の部屋よりも室内環境を涼しく維持しやすいです。近年の夏は猛暑が続いている影響で、あえて日差しのあたりにくい北向き物件を選ぶ人も増えています。

③家具や本が傷みにくい

北向き物件は、木製家具や本が傷みにくい点もメリットととしてあげられます。北向き物件は直射日光の影響が少ないため、木製家具や本の日焼けや日焼けによる劣化のリスクが著しく減少します。直射日光にさらされた家具は色褪せや劣化が早まるといわれています。同じく本も紫外線の影響で変色する可能性があります。しかし北向き物件は直射日光の影響が少ないため、紫外線の影響を受けにくいです。

北向き物件は家具や本が傷みにくいため、家具にこだわりのある方や、本をたくさん所有している方におすすめです。

④作業に集中できる

北向き物件は、直射日光の影響を受けにくいため、一日を通して光の明るさが一定です。そのため目の負担が少なく、集中して作業が行えます。学生や在宅ワークが多い人におすすめです。

⑤付加価値のついた物件に出会える

北向き物件は他の向きの物件より人気がなく、市場全体の約20％程度と言われてます。北向き物件では北側斜線制限により、広々としたルーフバルコニーが設計される場合があります。

北側斜線制限は、建物の高さを制限し、周囲の建築物による日照権の侵害を防ぐことを目的としているため、北向き物件にルーフバルコニーがある場合は、他の方位の物件にはない開放的な空間を楽しめます。

⑥植物を育てやすい

北向き物件は、特に日陰を好む植物や少量の日光を必要とする植物を育てやすい環境です。日陰を好む植物の多くは、直射日光下での生育には適しておらず、北向きの窓辺の一般的な光環境である約1000～2000ルクスの光（曇りの日の屋外程度の明るさ）が理想的とされています。

北向き物件は、ガーデニング初心者や多忙な居住者でも、植物の健康を維持しやすく、多種多様な植物を育てるのに適した物件です。

このように、北向き物件は様々なメリットがあり、快適な生活を提供してくれます。

北向き物件で快適に過ごすアイデア

北向き物件にはメリットだけでなくデメリットもあります。快適に過ごすアイデアを、いくつかご紹介します。

①仕切りの少ない間取り

北向き物件は日当たりが悪いことが多いです。そのため仕切りの少ない開放的な間取りの物件を選ぶことで、部屋の隅々まで光を取り入れることが可能です。また、鏡や光反射する素材を用いた家具を配置することで、日光を効果的に拡散させることができ、日中の照明に頼ることなく、室内を明るく保てます。同時に照明費用の削減にも繋がります。特に日照時間が限られる地域では、仕切りの少ない間取りや反射する家具を取り入れた場合の効果が期待されます。

②白系の壁紙でより明るい印象に

北向き物件は日光が入りにくいため、部屋が暗くなりがちです。そこで明るく開放的な雰囲気を作り出すためには、壁紙が白系の部屋を選ぶのがおすすめです。

白やクリーム色、ベージュなどの白色系統は光を反射し、部屋全体を明るく見せる効果があります。部屋の内装において、カラーパレット（家具等の組み合わせ）の選択は空間の印象を大きく左右します。

③壁に断熱を施し、結露を防ぐ

北向き物件は日当たりが悪いことから、湿度が高くなりやすく、結露が発生しやすいです。そのため北向き物件に住む際は結露防止対策が重要です。原状回復が必要な賃貸物件の場合、大掛かりな工事をせずに行える対策を2点をご紹介します。

③-1.カビ防止壁紙（シール壁紙）を貼る

結露対策としてカビ防止壁紙を貼る方法があり、カビの発生を抑える効果があります。また、カビの発生だけでなく、断熱・防音の効果も見込めます。カビ防止壁紙は簡単に剥がすことができるシール壁紙になっているので原状回復もしやすいです。

③-2.結露防止シートやフィルムを貼る

窓ガラスに結露防止シートやフィルムを貼ることで、結露の発生を防ぐことができます。結露防止シートやフィルムは、ホームセンターや通販などで購入することができ、窓に貼り付けた後でも簡単に剥がすことができますので安心です。

トラブルにならないように、カビ防止壁紙や結露防止シートを貼る際は、念のため管理会社に事前確認をし、剥がす際も元の壁紙まで剝がしてしなわないように気を付けましょう。

④ルーフバルコニーを部屋の一部に

北向き物件にルーフバルコニーがある場合、ルーフバルコニーを活用することで、室内の使用可能なスペースの拡大や、開放感を室内にもたらすことが可能です。具体的には、バルコニーに屋外用家具と植物を配置してガーデンニングを楽しんだり、ベンチやライトを用意してゆっくりと過ごしたりと日常生活を充実させるのに役立ててくれます。

今回は北向き物件についてご紹介しました。北向き物件は、日当たりが悪いため、あまり良いイメージがなく、敬遠されがちですが、実は多くのメリットを持っています。北向き物件を選ぶ際は、これらのポイントを考慮して、自分のライフスタイルに合わせて検討してみましょう。

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