即入居可能物件は本当にすぐ入居できる？メリット・デメリット、入居までにかかる日数を解説！

賃貸物件のポータルサイトでお部屋探しをしていると、物件条件や物件のコメントで「即入居可能物件」という言葉を見かけることがありませんか？

字面から何となく意味がわかりそうですが、どのような特徴を持つ物件なのでしょうか？ 今回は「即入居可能物件」の特徴についてご紹介していきます。是非お部屋探しの参考にしてください。

「即入居可能物件」とは？

「即入居可能物件」とは、契約手続き完了後すぐに入居が可能な物件のことです。一般的な賃貸物件の場合、前の入居者が退去した後、物件内のクリーニングや修繕が必要なため、クリーニングが完了するまでは入居することができず、契約後から入居まで時間がかかることがあります。

「即入居可能物件」は内装のクリーニングや必要な修繕作業が完了しているため、新たな入居者が契約手続きを完了次第、速やかに生活をスタートできる状態です。

「即入居可能物件」は急に引っ越しが決まって時間がない方や、すぐに新生活を始めたい方にとって大変おすすめな物件です。

「即入居可能物件」の入居時期

「即入居可能物件」は名前から、内見したその日に入居ができる印象を持たれがちですが、実際には契約完了してからすぐに入居可能な物件のことを「即入居可能物件」といいます。

多くの「即入居可能物件」は内見から2週間程度で入居が可能になっています。内見した当日に物件の申込をしたとしても、入居審査や初期費用支払い、契約などの手続きが必要になってくるため、「即入居可能物件」でも2週間程度の時間はかかってしまいます。

最短入居日は？

2週間程度の時間がかかるといっても、中には本当に急ぎで引っ越さなければならない場合もあると思います。では、「即入居可能物件」の最短入居日は何日なのでしょうか？

「即入居可能物件」の最短入居日の目安は4～7日です。物件の入居審査が当日～3日、契約書作成に1日～3日、初期費用の入金と契約締結で1日～3日程度かかります。土日を挟む場合はもっと時間がかかることもあり得ます。

また、契約だけでなくライフラインの開通も必要になってくるため、そちらにも時間がかかってしまいます。

引っ越しまで時間がなく、急ぎで引越したい場合は不動産会社のスタッフに初めから急ぎの入居である旨を伝えておき、不動産会社と協力しながらスピーディに契約手続きを終わらせられるように審査や契約に必要な費用や書類を事前に準備しておきましょう。

最長入居日は？

契約締結から入居までの期間が短い点が魅力的な「即入居可能物件」ですが、引っ越しは急いでいないものの、気に入った物件が「即入居可能物件」だったという場合もあると思います。

「即入居可能物件」は入居の準備ができているため、なるべく早めに入居するように管理会社やオーナーから指定されることがあります。しかし、引越し希望日よりも早い日を入居日にしてしまうと、予定外の賃料が発生してしまうため、できる限り希望日に近い日を契約開始日（入居日）にしたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

その場合は、契約開始日（入居日）の希望を管理会社やオーナーにつたえて、契約開始日（入居日）のばしてもらえるよう交渉しましょう。オーナーによっては1ヵ月程度入居日をのばしてもらえる可能性があります。

「即入居可能物件」の探し方

インターネット上からも「即入居可能物件」を検索できますが、インターネット上には沢山の物件情報があるため、探すのに時間がかかってしまいます。

「即入居可能」物件を探す際は直接不動産会社へ問い合わせするのがおすすめです。不動産会社は「即入居可能」物件を把握しているので、ご希望に沿ったお部屋をすぐにご紹介できるため、お部屋探しの時間が短縮されます。

お急ぎで入居されたい場合は先に不動産会社に「即入居可能物件」の有無を確認しましょう。

「即入居可能物件」のメリット

それでは即入居物件におけるメリットについて、いくつかをご紹介します。

引越しが早くできる

先述したように「即入居可能物件」は契約締結次第、すぐに入居できるため、引っ越しの計画を立てやすくなります。特に、急な転勤や家族の事情などで早急に引越しをしなければならない場合に有利です。

すぐに内見できる

「即入居可能物件」は、すでに退去が住んでいる物件のため、すぐに内見が可能な状態です。

スケジュール調整がしやすく、希望する時間帯に物件を確認できるため、多忙な方でもお部屋探しが容易で便利です。

また、「即入居可能物件」は内装クリーニングと修繕が完了しており、入居時と同じ状態で内見をできるため、入居後のギャップがなく、お部屋探し経験が少ない方でも安心できます。

時期によっては費用を抑えられる

閑散期に「即入居可能物件」を契約する場合、家賃や初期費用の交渉がしやすくなる場合があります。

「即入居可能物件」は入居準備ができているため、長期空室が続いてしまうと再清掃が必要となり、オーナーからすると無駄な費用が掛かってしまいます。特に閑散期は引っ越しをする方が少なく、いつまた問合せが入るかわからないため、オーナーとしてはなるべく早く入居者を決めてしまいたいという気持ちから、家賃や初期費用の交渉に応じることがあります。

また、閑散期は引っ越し業者の利用自体も少ないため、引っ越し業者利用の費用も安く済むことが多いです。そのため引っ越し費用を少しでも安くしたいと考えている人は閑散期に「即入居可能物件」への引っ越しをおすすめします。

「即入居可能物件」のデメリット

「即入居可能物件」にはメリットばかりではなく、いくつかのデメリットも存在します。

即日入居ができない

先述したように、「即入居可能物件」と表示されていても、実際には契約手続きや審査に数日かかることが一般的です。したがって、内見「即日」に入居できるわけではないことを理解しておく必要があります。

実際に入居までかかる日数は、不動産会社や物件の状況によって異なるため、事前に詳細を確認することが重要です。引っ越しの計画が崩れてしまわないよう、「即入居可能物件」でも実際の入居まで数日かかることを頭に入れて引っ越しの計画を立てましょう。

クリーニング後の経過時間

「即入居可能物件」では、クリーニングが済んでいても、物件が長期間空室だった場合、埃が溜まっていたり、空気がこもっていることがあります。そのため、内見時には室内の清潔や再清掃が入る予定があるかを確認するようにしましょう。

不人気で長期間空室の可能性がある

「即入居可能物件」が長期間空室の場合、立地条件や間取り、設備の古さなどが要因で不人気な可能性が考えられます。こうした物件を選ぶ際は、その不人気の理由を不動産会社に確認し、自分の生活スタイルに合うかどうかを慎重に検討して納得して入居する様にしましょう。

もし、確認を怠ってそのまま入居してしまうと入居後のギャップによって苦労してしまう可能性があります。

入居日を先延ばしにできない

「即入居可能物件」は、基本的には入居可能な最短日で契約します。

もし入居希望日を数週間後や1ヶ月後に設定したい場合、その間の家賃を支払うか、自分よりも先に入居可能な他の入居希望者にお申込みをされてしまうリスクがあります。オーナーによっては入居時期の交渉ができますが、やはり早めに入居してほしいのがオーナーの本音のため、入居時期が早い方が優先される傾向が強いです。

入居日を遅くしたい場合、契約前に不動産会社に十分に相談することが重要です。

ライフラインの手続きが間に合わない

ガスやインターネットなどのライフラインの開設には、お申込みから実際の使用開始まで数日を要することが一般的です。特に、ガスの開栓には立ち会いが必要な場合が多く、お申込みから入居日まで時間がないと立会いが間に合わず、入居初日にすべての設備を使用できない場合があります。契約時にライフラインの開通が間に合うかどうかを事前に確認しておくと安心です。

このように「即入居可能物件」はメリット・デメリットが存在します。それぞれの内容を理解し、自分の条件に合っているかを見極めて物件を選ぶことが重要です。

「即入居可能物件」でスムーズに入居するには

契約締結後にスムーズに入居を開始するためには、計画的な準備が必要です。「即入居可能物件」の契約が成立した瞬間から、新生活のスタートに向けて動き出すことができます。

以下のチェックリストを参考にして、入居初日から快適に生活を送れるように準備を進めましょう。

	【入居準備のステップ】
必要書類の準備と初期費用の支払い	入居に必要な書類や初期費用を事前に準備しておき、契約時に備えましょう。
ライフラインの開通手続き	電気、ガス、水道などのライフラインの手続きを事前に行い、入居日から利用できるようにしましょう。
引越し業者の手配	引越し日程が決まったら、速やかに引越し業者の手配を行いましょう。
住所変更の届出	郵便局への転送手続きを事前にしておきましょう。公的機関への住所変更届は入居日から14日以内に行う必要があるため、事前に手続きの流れを確認し、必要書類の準備を用意しておきましょう。

以上の準備を事前に行うことで、スムーズに新生活をスタートできるようになります。また、不測の事態に備えて、不動産会社や物件の管理会社の連絡先を控えておくことも重要です。

今回は「即入居可能物件」についてご紹介しました。「即入居可能物件」は、メリット・デメリットが存在します。引っ越しをする際に自分の条件をしっかりと見直し、「即入居可能物件」が条件に合致する際はとてもおすすめな物件です。

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