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ウォークインクローゼットって何?特徴・メリット・デメリットを解説!

2024.03.01

クローゼットの1種であるウォークインクローゼットは、近年人気の高まっている住宅設備の1つです。元々は主に戸建や分譲マンション向けの設備でしたが、需要高まるにつれて、新築物件やリノベーション物件にも導入されはじめ、近年は賃貸物件でも設置されることが増えてきました。

実際に普通のクローゼットとウォークインクローゼットにはどのような違いがあるのでしょうか?

今回はウォークインクローゼットの種類や特徴、メリット・デメリットについてご紹介します。ウォークインクローゼットの特徴やメリット・デメリットを理解して、理想のお部屋を探しましょう!

ウォークインクローゼットとは、中に人が入ることのできる広さのある大きなクローゼットのことです。

「walk-in closet」を省略して「WIC」と間取り図に記載されていることがあります。通常のクローゼットよりも奥行きがあるのが特徴です。「walk-in(ウォークイン)」とは「歩いて入れる」という意味であり、その名の通り、人が歩き回ることのできる大きさをもつタイプも少なくありません。

近年、戸建てやマンションだけでなく、賃貸物件にも設置されることが増えており、ファミリー層や若い単身層を中心に人気が高まっている設備の一つです。

ハンガーパイプや棚が設置されていることが多いため、衣類だけでなく、アクセサリーや季節のアイテムなど、さまざまな物を収納することができるのもウォークインクローゼットの特徴です。そのため、ファッションが好きで大量の衣類やアクセサリーを所有している方や荷物が多く、収納場所に困っている方におすすめです。

ウォークインクローゼットの広さについては明確な定義はありません。 そのため、通常のクローゼットよりも一回り程度大きいものもあれば、4帖~6帖の広さをもつタイプもあるなど様々な大きさのウォークインクローゼットがあります。

ちなみに、ウォークインクローゼットは収納の一種であり、あくまで部屋の一部分として設けられているため、どんなにサイズが広くても独立した部屋とは見なされません。

ウォークインクローゼットは、利用者のライフスタイルや利用目的によって広さや収納棚の配置パターンを組み替えることができる自由度の高い収納で、主に4つのタイプに分類されます。

ここでは4つのタイプについてご説明いたします。

壁面の片側にのみ収納スペースが配置されているタイプ。細長いスペースに適しており、通路を広く保つことができますが、収納量は比較的少なめです。そのため、収納スペースの上部や下部を有効活用できるよう収納アイテムを活用して収納量を増やしましょう。

壁面の両側に収納スペースが配置されているタイプ。室内が広い場合に適しており、収納量が多いのが特徴です。両側に収納スペースがあるため、夫婦やカップルなど、それぞれのスペースを確保したい方達におすすめです。

隣接する2面の壁にL字型の収納スペースが配置されいてるタイプ。限られたスペースに適しており、全体が見やすく、I型よりも収納力に優れているため、効率的な使用が可能ですが、L字の角のコーナー部分がデッドスペースになってしまう点に注意が必要です。

壁の3面に収納スペースが配置されているタイプ。収納力が最も優れています。L字型同様、角がデッドスペースになりやすいため、有効利用できるかどうかがカギになります。中心の空間を広く設けることで、腰掛ける用の椅子を設置したり、着替えスペースとして活用したりすることができます。

このようにウォークインクローゼットにはタイプがあり、それぞれ広さや収納力が異なります。それぞれのタイプにどのような特徴があるのかを事前に把握し、自分のライフスタイルや利用目的によってウォークインクローゼットのタイプを選びましょう。

ウォークインクローゼットについてご説明しましたが、クローゼットの種類にはウォークインクローゼット以外にも一般的な壁面クローゼットやウォークスルークローゼットもあり、それぞれに特徴があります。

壁面クローゼットは奥行きが浅く、狭いスペースに適していますが、大きな物の収納には向いておらず、主に衣服のみを収納します。一般的には壁面クローゼットが主流で、ほとんどの住宅で設置されています。

ウォークインクローゼットは歩いて中に入れるほどの奥行きがあり、かさばるものも収納しやすいですが、ウォークインクローゼットを設置するには広いスペースが必要です。

ウォークインクローゼットは収納だけでなく、着替えスペースや書斎など多目的なスペースとして活用する場合もいます。

ウォークスルークローゼットは出入り口が2つあります。なので二つの部屋、一般的には寝室とバスルームの間に配置されることが多く、部屋から別の部屋へ直接通り抜けができる点が特徴のクローゼットです。

ウォークスルークローゼットも、ウォークインクローゼット同様、衣類やアクセサリーを整理整頓するための充実した収納スペースとなっていますが、収納と導線を一緒に確保できるのが最大の魅力となっています。そのため、ファミリー向け物件では年々人気が高まっている収納です。

ファミリークローゼットは一般的には「ファミクロ」と略されることが多いクローゼットですが、ウォークイン、ウォークスルークローゼットを家族全員で共有している際に用いられる名称で、ウォークインクローゼットやウォークスルークローゼットと異なる特徴が特にあるわけではありません。

家族全員の衣類の収納をメインとしているため、バスルームの近くやリビング横の廊下、各人の居室のある2階の廊下に設ける事が一般的です。ファミリークローゼットは家族の洗濯物を一度に収納することができるため、洗濯物の手間が減るという面で年々人気が高まっている流行りの収納です。

和室にある押入れもクローゼットと同じ収納の一つです。しかし、押入れは真ん中に仕切りがあり、収納スペースが上下に分かれているのが特徴で、クローゼットにあるようなハンガーパイプはなく、衣服を収納する際は押入れにタンスや収納ケースを利用して衣服を収納する必要があります。

以前はほとんどの家庭に押入れがあり、収納スペースとして衣服や布団を収納していましたが、生活の洋風化の影響で、人々が和室よりも洋室が好むようになり、それに伴い、収納スペースも押入れではなく、クローゼットの方の需要が高まり、押入れの姿は消えつつあります。

押入れは収納ケースを用いる必要がある点や、真ん中に仕切りがあることで活用しにくいという点から敬遠されがちですが、実は一般的なクローゼットよりも奥行きがあるため、収納力はとても高いです。

このように住宅には多種多様な収納スペースが存在します。自分のライフスタイルに合わせた、空間を最大限に活用できる収納スペースのあるお部屋を選ぶことで快適な生活が送れます。

クローゼットは設置箇所によって期待以上の効果を発揮することがあります。ここではおすすめの設置箇所について見ていきましょう。

寝室に隣接させることで朝起きてすぐに身だしなみを整えることができ、朝の準備をスムーズに行えます。
寝室から直接クローゼットにアクセスできるため、暑い夏や寒い冬でも快適に身支度ができます。また、クローゼットに衣服やアクセサリーをすぐに片付けることができるため、部屋を常に綺麗に保てます。これらの面から小さなお子さんがいらっしゃるご家庭は寝室に隣接したクローゼットを持つ物件がおすすめです。

また、最近は単身向けの1Rや1LDKの寝室にもウォークインクローゼットが設置されることも増えており、一人暮らしの方からの需要も増えています。

廊下はどの部屋からもアクセスしやすいため、廊下にクローゼットを設置した場合、衣服や物の取り出しが楽になり、非常に便利です。

廊下のスペースを有効に活用し、全体の住空間をより効率的に使えるようにする点でも優れています。さらに、家族がアクセスしやすい廊下にクローゼットを設ける事で家族で共有するアイテムの管理も楽になるため、廊下に設置するタイプのクローゼットは、個人の部屋を持つ年齢になった子どもがいるファミリー世帯に特におすすめです。

洗面所にクローゼットを隣接すると、洗濯乾燥後にそのまま収納することができるため、衣類管理の手間が減り、日常生活のちょっとしたストレスが軽減されます。 洗濯乾燥機や物干しスペースを設置し、洗面所で洗濯だけでなく、衣服の乾燥まで行えば、そのまま家族分の大量の洗濯物を一気に収納できるため、ファミクロとして浴室や洗面所に隣接するクローゼットを設けるご家庭も少なくありません。

ただし、洗面所にクローゼットを隣接させる場合、カビや湿気対策など、細かい点にも注意を払う必要があります。

玄関の近くにクローゼットを設置する場合もあります。その場合は、靴箱よりも大きい「シューズクローゼット」として利用されることがほとんどです。「シューズ」と名前はついていますが、ハンガーラックを設置し、コートなどのアウターを収納したり、ベビーカーや自転車などの大型荷物を収納したりすることもあります。

また、リビングやキッチンに繋がるウォークインクローゼットタイプのシューズクローゼットもあり、パントリーとして利用されるご家庭もあります。ほとんどのご家庭ではシューズクローゼットは家族で兼用しています。

このように利用用途によってクローゼットの設置箇所を変えることで快適な生活を送ることができます。

ウォークインクローゼットは、なんといっても収納スペースの広さが最大の魅力といえます。衣服だけでなく、アクセサリーや鞄などの装飾品はもちろん、大型のスーツケースやひな人形などの季節用品、さらにはレジャー用品など、家庭内の様々なアイテムをウォークインクローゼット1箇所に収納できます。

広範囲にわたるウォークインクローゼットの収納力は、整理整頓の手間を今まで以上に省いでくれます。 そのほかのウォークインクローゼットの魅力としては、季節ごとに発生する衣替えの手間を大幅に削減できることが挙げられます。

従来のクローゼットは、収納スペースに限りがあることが多く、季節の変わり目ごとに衣替えを行う必要がありましたが、ウォークインクローゼットは、収納スペースが十分にあるため、全ての衣類を一箇所に保管し続けることができ、衣替え作業が不要になります。

最後に、リビングやベッドルームなどの主要な居住空間の整理整頓がしやすくなる点も魅力として挙げられます。不要なものを目につかない場所に収納できるため、空間をスッキリと保つことができ、より快適な住環境を実現します。

ウォークインクローゼットは、豊富な収納スペースにより生活の質を向上させてくれますが、居住スペースの狭小化や、ウォークインクローゼット内の整理整頓と定期的な掃除が必要になってしまいます。

収納スペースが広いからといって、物をなんでもウォークインクローゼットに入れっぱなしにしてしまうと、クローゼット内が乱雑化し、折角の収納力を活かすことができません。

また、ほこりや湿気対策として定期的な清掃も必要になります。ウォークインクローゼットの魅力を最大限に活用するためにも定期的に整理整頓と清掃をするように心がけましょう。

今回はウォークインクローゼットについてご紹介しました。ウォークインクローゼットは、収納スペースが豊富で、生活の利便性を高めてくれる物件設備です。ウォークインクローゼット付きの物件を選ぶ際には、実際の収納ニーズしっかりと把握し、自身のライフスタイルや家族構成、趣味などを考慮した上で、ウォークインクローゼットのサイズや配置を考慮することが大切です。

リロの不動産の仲介店舗では、ウォークインクローゼット付の物件をはじめ、様々な物件をたくさん取り扱いしており、お客様一人一人のライフスタイルに合わせた物件をご紹介していますので、ぜひリロの不動産にご相談ください。

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この記事を書いた人

リロの不動産 編集室

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『お住いをお探しの方』『不動産投資がハジメテの方』『賃貸経営をしている方』を対象に、「お部屋探しと不動産」にお役に立つ内容を中立的な視点でお伝えします。住む人も、貸す人も『遊ぶように暮らす』ライフスタイルが実現できるように活動しています。

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