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猫の日ってどんな日?猫の日にちなんで賃貸物件で猫と暮らす方法や秘訣をまとめました!
2025.02.21
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2月22日は「猫の日」とされ、SNS上ではたくさんの愛らしい猫画像や動画であふれ、愛猫家たちが飼い猫に対する愛情や感謝の気持ちを表しています。
猫に対する感謝や愛情を表す「猫の日」ですが、いつ頃「猫の日」はできたのでしょうか?
そこで今回は「猫の日」の成り立ちや日本における猫の歴史と、猫を賃貸物件で暮らす方法や秘訣をまとめました!
目次
猫の日とは?
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猫の日とは毎年2月22日に設定された日本独自の猫の記念日です。 猫が好きな人や猫を飼っている人々の間で愛猫を祝う日として親しまれています。
猫の日の由来は「2月22日」を猫の鳴き声「にゃん」にちなんで「にゃんにゃんにゃん」と読める語呂合わせからきています。
猫の日は高価なおもちゃや飼育グッズ、特別な食事を愛猫に用意して愛猫への感謝や愛情を示す飼い主も多く見られます。
また、SNSなどを通じて愛猫の写真や動画を共有し、全国の猫好き同士で楽しみを分かち合う風景もよく見られ、猫好きにとって特別な日として愛猫家を中心に多くの人に親しまれています。
日本だけでなく、世界でも猫にちなんだ記念日が存在します。
たとえば、国際的には「国際猫の日(International Cat Day)」が8月8日に定められています。
この日は2002年にアメリカに本部を置く世界最大の動物愛護団体である国際動物福祉基金(IFAW)によって設定されました。イエネコから野生のヤマネコまで全ての猫の保護について世界中で考える日とされ、人と猫の友情を深め合い、猫に安全な生活を提供することを誓う日です。
ただし、日本の猫の日が語呂合わせからきているのに対して、8月8日が猫の日として選ばれた具体的な理由は明らかになっていないそうです。
イギリスでは「国際猫の日(International Cat Day)」である8月8日に「ナショナル・キャット・アワード」が開催され、その年で最も注目されたネコが表彰しています。
その他にも、ロシアは3月1日を、アメリカでは10月29日を「National Cat Day」として猫の日とし、ヨーロッパの多くの国は2月17日を「World Cat Day」を猫の日として設定しており、マレーシアでは毎年8月に猫祭りとし「クチンフェスティバル」が開催されます。
世界各国で猫にまつわる記念日が設定されるほど、猫はたくさんの人から愛されています。
猫の日の歴史
日本の猫の日はペットブーム中の1987年に猫好きの英文学者・柳瀬尚紀(やなせ なおき)を中心とした愛猫家の学者や文化人で構成される猫の日実行委員会と、当時のペットフード工業会(現:ペットフード協会)によって2月22日が「猫の日」として正式に制定されました。
「猫の日」である2月22日は全国の愛猫家からの公募により選定され、9,000通の応募の中で約3割も占めていたとか!
約40年前に誕生した猫の日は、猫と一緒に暮らす幸せに感謝し、猫との共生を祝うことを目的として設けられ、現代も「猫とともに過ごす喜び」を再確認する記念日として、たくさんの愛猫家に親しまれています。
日本人と猫の歴史
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1987年に制定された猫の日ですが、日本における猫の歴史は古く、長年にわたって深い関係が築かれてきました。
元々猫は中東付近のリビアヤマネコが家畜化したのが始まりとされており、古代エジプト期には穀物を食べるネズミ駆除を行う「倉庫番」として古代から重要な役割を果たす、農業社会を支えるために人々の生活に欠かせない存在でした。
そして古代エジプトからヨーロッパ全域、アジアや中国に広がり、中国から日本へ仏教が伝来される際に経典をネズミの害から守るために猫は仏教と一緒に船に乗って日本にやってきたと言われていました。
しかし、最近、長崎県壱岐市のカラカミ遺跡でイエネコの骨が出土され、弥生時代から猫は日本人と生活してきたことが明らかになりました。このカラカミ遺跡で発見された猫がどのように日本にやってきたかは現在も謎に包まれていますが、この猫も古代エジプトの猫同様、穀物をネズミや昆虫から守る役割を果たしていたと推測されています。
古代の猫は現代と違い、愛玩目的ではなく、穀物を守るための役割を担っており、穀物を守る代わりに寝床と餌を人から与えてもらう、利害の一致から人と生活をしていたようです。
では、いつから現代のように愛玩目的で飼育されるようになったのでしょうか?
日本で猫が愛玩動物として飼われるようになったのは平安時代からとされています。
仏教とともに中国からやってきた猫たちは「唐猫」として、天皇や貴族などの上流階級から珍重されました。当時の中国といえば、最先端の技術と仏教の国であり、中国から伝わった品を持つことは上流階級にとって最高のステータスでした。そのため、「唐猫」を飼育することが上流階級の間で流行し、平安時代に日本で最初の猫ブームが天皇や貴族などの高貴な身分の人々の間で起きました。特に宇多天皇や花山天皇、一条天皇が大の愛猫家として知られています。
宇多天皇は現存する最古の天皇日記である「寛平御記」に猫の飼育日記を、花山天皇は猫に関する和歌を残していますが、一条天皇は猫に「命婦の御許」という官位や乳母を与えるなど自分の猫を溺愛しており、あの有名な「枕草子」にも一条天皇の愛猫家ぶりが記されているほどです。
このように平安時代では上流階級を中心に、愛玩目的の猫ブームが起き、「枕草子」や「源氏物語」にも猫が登場するようになり、どんどん猫の存在が人々に知れ渡っていきました。
江戸時代になると再び猫ブームが発生します。
平安時代に上流階級を中心に人気になった猫は、時代と共にネズミや害虫を駆除する目的で庶民の生活に馴染み、人と一緒に生活するようになりました。平和な江戸時代になると、食糧供給が安定し、ネズミが増え、猫も爆発的に増加します。各家庭で猫を飼育する猫たちに暮らしやすい環境になったためです。
また、歌川国芳などの浮世絵師たちが猫を題材にした作品を多数残したことで、庶民たちの間でも猫人気が高まり、猫ブームが過熱していきます。
元々猫はネズミや害虫から食料を守る益獣とされ、縁起がよい動物とされていました。その縁起のよさにあやかり、商売繁盛を願う意味で「招き猫」が生まれたのも江戸時代です。縁起のよい動物である猫の手を挙げて顔を洗う仕草は福や客を招くと信じられ、招き猫を店先に飾るようになりました。
また、猫の鳴き声が「にゃーにゃー」に固定化され、猫の代表的な名前である「トラ」「ミケ」「タマ」などが広まったのも江戸時代からとされており、猫は現代に続く芸術と文化の中でも重要なモチーフとなりました。
江戸時代以降も猫人気は続き、夏目漱石の「吾輩は猫である」など、猫をモチーフとした様々な作品が登場します。そして現代でも猫をモチーフとした作品は、映画やドラマ、文学作品だけでなく、文房具や日用品など多岐に渡り、人々の生活の中に根付いています。
このように、猫は古代から現代に至るまで私たちの生活と密接に関わり続けてきました。
その深い歴史と文化的な背景が、2月22日「猫の日」としての制定に繋がり、今日では猫への感謝や愛情を改めて感じる特別な日として、広く祝われています。
猫の日の過ごし方
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猫の歴史をご紹介したところで次は猫の日の過ごし方をご紹介します。
猫の日にはさまざまな楽しみ方がありますが、猫を飼われている方であれば、愛猫に特別なプレゼントを用意してみるのもおすすめです。普段与えないおやつや、猫が喜ぶおもちゃをプレゼントすることで、猫と一緒に楽しい時間を過ごせます。
猫を飼われていない方は猫カフェで猫の日を過ごすのもおすすめです。猫カフェでは猫たちと触れ合いながらリラックスした時間を楽しむことができます。猫を飼われている方であっても猫カフェはおすすめです。猫カフェには様々な品種の猫がたくさんいるため、愛猫とは違う性格の子とも触れ合うことができます。
猫の日には猫に関連するイベントやフェアが多く開催されるため、そういったイベントに参加することで、他の猫好きと交流したり、猫に関する知識を深めたりすることができます。また、保護団体や動物病院などでも、猫の健康や福祉に関する意識を高めるための活動を行っているため、猫の日を契機に猫の譲渡会や保護活動のイベントに参加し、猫たちの幸せを考えたり、サポートしたりする過ごし方もあります。どれも猫の日を有意義に過ごすことができるでしょう。
猫の飼育が可能な物件
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ペットブームの中、猫を飼う人が増える現代では、猫飼育をテーマにした賃貸物件が注目されています。
「ペット可物件」だけでなく、「猫専用賃貸物件」と呼ばれる物件も出始め、猫が快適に暮らせることを第一に考えた工夫が施されている点が大きな特徴です。
例えば、キャットウォークやキャットタワーがあらかじめ設備として設置されていたり、爪とぎに強い壁材や床材が採用されていたりします。そのほかにも猫の脱走を防ぐための専用扉や窓ロックが設置されていたり、ペットトイレを置くスペースを設けていたりする物件もあり、安全性と快適性を追求しています。
当然ながら、「猫専用賃貸物件」は猫を飼う住人が多いため、猫に対する理解が深い環境で暮らすことができ、飼い主にとっても周囲の人に気を遣うストレスが軽減するというメリットもあります。
一方で、一般的なペット可物件で猫を飼う場合には、いくつか注意が必要です。
まず、「ペット可」と記載されていても、飼育できる対象が必ずしも猫とは限りません。ペットの中でも小型犬のみ飼育が許可されている物件も少なくないため、事前に管理会社へ確認が必要です。
また、猫を飼う許可が出ても敷金やクリーニング費用が追加で発生する可能性があるため、契約内容をしっかり確認しておくことが重要です。
賃貸物件で猫と暮らすための工夫
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猫が賃貸物件で快適に暮らすためには、適切な住環境と飼い主の工夫が欠かせません。
猫専用物件では猫が快適に暮らすための多くの設備が整っているものの、その分賃料が高めで、物件数も限られています。そのため、普通のペット可物件でも、工夫次第で猫が過ごしやすい環境を作ることは可能です。
①フローリングと床の保護
猫は爪とぎをする習性があり、床や壁で爪とぎをしてしまう可能性があります。
床や壁に傷や汚れが生じてしまうと退去時に原状回復費用を請求されるため、入居後は床や壁材を保護する工夫が求められます。
簡単にできる方法としフローリング床にはフロアマットを敷き、壁には剥がせる壁保護シート貼るのがおすすめです。畳の場合は爪とぎしやすい上、すぐにボロボロになってしまうため、カーペットを敷くのがおすすめです。フローリングのようにフロアマットを敷く方法もありますが、畳は風を通さないとカビが発生しやすいため、通気性も高く、撤去も簡単なカーペットの利用がおすすめです。
②におい対策
ペットを飼育するとどうしてもペット臭がしてしまうことがあります。特にオス猫はスプレーというマーキングを行うため、独特なにおいがしてしまいます。ペット臭が部屋に染みこんでしまうと故意過失による汚損と判断され、退去時に別途清掃費が発生します。
そのため、におい対策としてトイレを設置し、すぐに清掃をするように心がけましょう。ペットトイレは猫の飼育数プラス1台がおすすめとされているため、猫を一匹飼育する場合は2台設置するのがおすすめです。ペットトイレを設置するスペースがそんなにない場合は、猫がトイレをした後にすぐに清掃すれば1台でも大丈夫です。
空気清浄機を利用するのもおすすめです。においを消すために消臭剤やアロマを使うこともありますが、消臭剤やアロマに使用されている植物やオイルによっては猫にとって有害な場合があるため、空気清浄機を導入し、部屋の空気を入れ替えてにおいを消すようにすると猫の健康にも安心で部屋を綺麗に保つことができます。
③IoT家電の導入
仕事をしていたり家を留守にしがちだったりする方にはIoT家電の導入がおすすめです。
冬や夏に家を留守にする際、家にいる猫のために冷暖房をいれることがあり、猫が快適に過ごすためには気温に応じた温湿度管理が必要ですが、出先だと管理ができず、常に一定の温度になりがちです。しかし、IoT対応のエアコンやリモコンを導入することで出先でも温度調整や電源のオンオフが可能になります。
IoTとは「Internet of Things(モノのインターネット)」の略称で、さまざまな「モノ」をインターネットにつなげることで、スマートフォンを通じて遠隔操作ができるシステムのことです。
IoT対応の家電にはエアコンやテレビ、シーリングライトなどがあります。IoT対応家電でなくても、IoTリモコンを導入することで赤外線による家電の遠隔操作が可能です。またIoTは遠隔操作だけでなく、データ収集や分析、動作検知、状態監視という機能もあるため、IoTを利用したペットカメラやシステムトイレも販売されており、留守中の猫の状態を確認できるため大変便利です。
④整理整頓
配線や小物が散乱していると誤飲事故や火災が発生し、最悪の場合、猫が死んでしまうことがあり得ます。
そのため、猫が触れることがないように配線カバーやコンセントカバー、扉付き収納を活用し、事故を防ぎましょう。
猫と暮らせる物件の探し方
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猫と暮らせる物件を探す際は必ず不動産仲介業者に「猫を飼う」ことを伝えましょう。
先述したように「ペット可」と記載されていても、必ずしも猫が対象とは限らず、小型犬のみ許可されている場合があります。そのため、「ペットを飼いたい」と伝えると、猫不可のペット可物件を紹介され、申し込み直前に猫は飼えないということが発覚する可能性があり、手間と時間がかかってしまいます。必ず事前に猫を飼いたい旨を担当者に伝え、どの物件が猫飼育可能かを都度確認するようにしましょう。
その際に、猫を飼育する場合、敷金や賃料の増額、退去時清掃代の発生など契約条件に変化がないかも合わせて確認すると安心です。
その他にもインターネットの物件検索サイトを利用する方法もあります。最近は「ペット可」の条件だけでなく、「猫可」という検索条件を設定しているサイトも増えており、以前よりも猫飼育可能な物件検索が容易になっています。しかし、「猫可」で設定されている物件数は少なく、実際には猫を飼育できる場合でも「ペット可」としか表記されていない物件も多いため、自力で探すのは大変です。
そのため、上記のように不動産会社に猫可物件の検索を直接相談する方法が最もおすすめです。
不動産スタッフは物件情報を頭に入れているため、「猫可」で指定してそのほかの希望条件を伝えることで、希望に沿った物件をすぐにピックアップしてくれ、物件探しの時間を大幅に短縮できます。
お部屋探しはリロの不動産にお任せください
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今回は「猫の日」の成り立ちから猫の歴史、賃貸物件で猫と暮らす方法をご紹介しました。
私たち人間が引っ越しをする場合でも新しい環境に移ることは大変ですが、猫にとってはそれ以上のストレスとなります。猫が健康で快適に過ごすためにも安心してくつろげる家は重要です。
リロの不動産では、猫たちが快適に過ごせるよう様々な猫飼育可能物件に関する情報を豊富に取り揃えています。「猫と暮らせる」という条件だけでなく、みなさまの希望条件や設備も含んだ理想のお部屋をご紹介いたしますので、不安なことや心配なことなどなんでもご相談ください。お客様と愛猫が快適に過ごせる住まい探しを、全力でサポートいたします。
不動産のプロたちが皆さんの不安を解消し、お客様それぞれの希望や条件に合わせてお部屋紹介を行います。
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皆さまのご来店をスタッフ一同心よりお待ちしております。
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この記事を書いた人
リロの不動産 編集室
リロの不動産 編集室
『お住いをお探しの方』『不動産投資がハジメテの方』『賃貸経営をしている方』を対象に、「お部屋探しと不動産」にお役に立つ内容を中立的な視点でお伝えします。住む人も、貸す人も『遊ぶように暮らす』ライフスタイルが実現できるように活動しています。