筋交いとは?
筋交いとは、木造在来工法において、組まれた柱と梁に対角線上に取り付ける補強材のことです。
建築物の強度や耐震性・耐風性の向上を目的として設けられます。つまり、筋交いをたくさん入れることにより地震に強い建物になります。木造では筋交い、鉄骨造などでは「ブレース」と呼ばれます。
筋交いについて
木造軸組工法や鉄骨構造のように、柱と梁を基本として建物を支える構造では、柱と梁で形作る長方形によって点と線で建物を支えます。しかし、この長方形の接合部分の強度が十分でなければ、地震や強風などによって横からの力を受けた際に、長方形がひし形に変形してしまいます。そこで長方形の対角線に筋交いを入れて、水平力に強い構造にしていくのです。
長方形に対して斜めに1本だけ筋交いを入れる場合を「シングル」、2本交差させるものを「ダブル」または「たすきがけ」と呼びますが、やはり「たすきがけ」の方がシングルに比べて強度はあります。ただし、柱や梁に十分な太さと強度がある場合や、ツーバイフォー工法など壁面全体で支える工法の場合には筋交いは不要です。
また、建築基準法施行令第45条では、「筋かいは、その端部を、柱と梁その他の横架材との仕口に接近して、ボルト、かすがい、くぎその他の金物で緊結しなければならない。」と規定されています。