直接還元法とは?
直接還元法とは、不動産鑑定評価にあたって用いられる、不動産の収益価格を求める手法の一つです。
不動産から得ることのできる一定期間(通常1年間)の純利益を、一定の還元利回りで除して算出する手法です。
直接還元法について
直接還元法は、ある一定期間の純収益を還元利回りで割って収益価格を求める方法です。計算が簡単であるため、不動産価値を算定するために最もポピュラーな手法として知られています。具体的には以下のような計算式で求められます。
【収益価格 (不動産価格) = 1年間の純収益(収益―諸経費)÷還元利回り】
なお、収益還元法には、直接還元法以外に「DCF法」と呼ばれる方法があります。
直接還元法では、算出根拠となる期間があくまで一定期間(通常1年間)であるのに対し、DCF法では、実際にその不動産を保有することになる将来的な期間を含めた期間を算出根拠としています。そのため、算出される金額の精度はDCF法の方が高いと考えられているのが現状です。