耐火建築物とは?
耐火建築物とは、建物の主要構造部に耐火性能のある材質などが使用され、開口部(窓やドアなど)で延焼の恐れのある部分に火災を遮ることができる防火戸などを設けた建築物のことです。
なお、建物の主要構造部とは、主に柱、梁、床、屋根、壁、階段などを指します。
耐火建築物について
耐火建築物の耐火性能とは、主要構造部が耐火構造とするか、屋内において発生が予想される火災および周囲で発生する通常の火災による火熱が終了するまで耐えることができる性能のことです。一定の特殊建築物や、都市計画で定められた防火地域内の一定の建築物は、耐火建築物としなければならないとされています。
耐火建築物の目的は、火災時に該当建築物の利用者の避難時間を確保することや、近隣への延焼・近隣からの延焼防止などがあります。建築物の階数が高くなればなるほど、下層階に必要な耐火時間が長く設定されています。
なお、耐火建築物は、一般的に鉄骨の軸組にコンクリートを固めてつくるRC造、鉄骨の軸組をレンガや石・コンクリートブロックで覆ったレンガ造、鉄骨の軸組を鉄鋼モルタルで覆った鉄鋼モルタル造などの建物となります。