GL(グランドレベル・グランドライン)とは?
GLとは、「グランドレベル」「グランドライン」の略であり、建物などの地盤面の高さを示すものです。
GLには、現況GL、設計GL、平均GLがあり、現況GLは建築を始める前の高さ、設計GLは基礎工事後の高さ、そして平均GLは確認申請等で使用する建物の高さを測る基準となる高さを意味します。施工を行う際に必要不可欠な基準です。
GL(グランドレベル・グランドライン)について
建築基準法上での建築物の高さは、建築基準法令第2条1項六号において規定されており、平均GL(平均地盤面)からの高さとなります。この平均GLは、建築物が周囲の地面と接する位置の平均の高さの水平面をいいます。
なお、建物を建てる土地は、すべてが綺麗に平らな土地ではありません。基礎工事は地面を掘削し、砕石を入れてコンクリート基礎を作るため、掘った土を基礎工事完了後の埋め戻しに使うとおよそ10cm、もとの地面より高くなります。そのため、建物の計画を行なう際はまず、高さの基準となるポイントを定めた上で、そこからどのくらい上がった位置を設計上の基準地盤面(=設計GL)とするか、というのを決める必要があるのです。
この設計GLが高すぎると道路から建物へのアプローチの勾配が急になって工事費用がかさんでしまい、逆に低すぎると雨の処理ができなくなるなどの不具合が発生する場合があります。