鴨居とは?
鴨居とは、障子や襖などの引き戸の上枠部分にある、溝が彫られた横木のことです。下枠の横木を敷居と言い、この敷居の溝と対になって建具をスライドさせ開閉することができます。
溝が2本あるのが一般的ですが、種類によっては1本のみの鴨居もあります。
鴨居について
通常、鴨居の溝の方が敷居の溝より深く彫られており、鴨居の溝の深さが12mmほどなのに対し、敷居は3mmほどです。そのため、障子や襖などの戸を、まず鴨居の溝に差し込んでから敷居の溝にはめ込めば、簡単に取り付けることができます。反対に、取り外す際は戸を少し持ち上げて敷居の溝から外します。
なお、鴨居には一般的な鴨居の他にもさまざまな種類があります。
・無目鴨居(むめ)…障子や襖が無い開口部などに付けられる溝のない鴨居
・薄鴨居(うす)…欄間(天井と鴨居との間に、通風や採光のための格子や透かし彫りが取り付けてある場所)など差し込むために使う薄い鴨居
・指鴨居・差鴨居(さし)…一般的な鴨居より大きな断面の鴨居
・付け鴨居(つけ)…開口部ではない壁面に鴨居と同じ高さに取り付けられる、装飾の役割を担う鴨居