長期プライムレートとは?
長期プライムレートとは、銀行が最優良企業(業績が良い、財務状況が良好)に対して資金を貸し出す際の最優遇貸出金利のうち、”1年以上”に渡る長期の貸出金利のことを指します。
長期プライムレートについて
金融自由化前の長期プライムレートは、(旧)長期信用銀行発行の「5年物金融債の利率+0.5%」が基準でしたが、現在の長期プライムレートはみずほ銀行が決定・公表した金利が日銀ホームページにも掲載され、長期プライムレートとして認知されています。
しかし、新規の融資で長期プライムレートを用いる銀行はほとんどなく、以前に長期プライムレートで融資をしており、それが現在残っている債務に適用されているだけ、というケースがほとんどです。
よって、現在の新規融資は「新長期プライムレート(新長プラ)」が適用されています。金利自由化後、原則的に金利を金融機関がそれぞれ独自に決めることができますが、どこの銀行もほぼ平行です。また、短期プライムレートを公表している銀行はあるものの、新長期プライムレートについては公表している銀行はありません。
なお、1年以上の長期貸出金利である「長期プライムレート」に対し、1年以内の短期間の貸出金利は「短期プライムレート」と呼ばれます。