大理石とは?
大理石とは、石灰岩の変成岩のことで、多様な模様や磨いた際の光沢と美しい色調が特徴です。また、緻密で強度が大きく、吸水性は小さいものの、耐酸・耐火性に乏しい性質を持ちます。
住宅においては、内壁や床をはじめ、システムキッチンの天板として使われたり、テーブルや花瓶などの小物インテリアに使われたりと、以前に比べて目にする機会が増えてきています。
大理石について
大理石(石灰岩)は、御影石(花こう岩)に比べて軟らかいため、加工しやすく、模様や色調が美しい・磨くと光沢が出る性質上、内装によく用いられています。なお、大理石には「天然大理石」「人造大理石」「人工大理石」という種類があります。
・天然大理石
自然に存在する石灰岩を採石し、加工したものが天然大理石です。天然大理石は、石材の中では軟質で加工や運搬にコストがかかるため、他の大理石と比べると非常に高価ではあるものの、天然ゆえの美しさは圧倒的です。
・人造大理石
人造大理石は、テラゾーまたはテラゾと呼ばれ、天然大理石を粉砕してセメントや樹脂、その他の石材チップと混ぜ合わせ固めています。天然の大理石よりも耐久性があり、衝撃にも強いため、大理石の代替品として使用されるケースが多いです。天然大理石に比べて安価ではあるものの、素材に天然大理石を使っていることと仕上げの研磨作業が必要なため、それなりの値段です。なお、外観は使用する石材に左右され、色合いは様々かつマーブル状が特徴です。
・人工大理石
人工大理石は、樹脂を固めて作られた人工素材で、大理石に似た質感と外観を持ち合わせています。素材に大理石を含まないため、成分的には大理石とは無関係。しかし、他の2種類と比べると加工しやすく、量産も可能なためコストパフォーマンスに優れているというメリットがあります。