財形住宅融資とは?
財形住宅融資とは、住宅取得のための公的融資です。
財形住宅金融株式会社が、独立行政法人勤労者退職金共済機構から資金を借り、住宅の新築、購入などに必要な資金を融資(転貸)する制度のことを言います。返済開始から終了までの全期間と、5年ごとに適用金利を見直す5年間固定金利制があります。
財形住宅融資について
財形住宅融資は、「勤労者財産形成促進法」に基づいて、会社や企業の福利厚生の一環として、毎月給与から天引きされたお金を貯蓄していく「財形貯蓄」という企業向け制度の利用者だけが融資を受けられます。つまり、勤めている企業に財形貯蓄制度があることに加え、一定の条件を満たした方でないと利用することはできません。個人での加入はできず、会社を通して加入しなければいけません。
なお、前述した「全期間固定金利」は多く採用されている住宅ローンの「フラット35」と同じですが、財形住宅融資の最大の特徴とも言えるのが5年ごとに適用金利を見直す「5年間固定金利制」です。固定金利期間が5年と短く、フラット35と比較しても低い金利のため、返済負担が軽くローンの保証料も不要。さらに連帯保証人も必要なく、財形貯蓄を長く続けていれば年収が低くても高額ローンを組みやすいという利点もあります。
ただ、金利が低い反面、条件や制限などもあります。たとえば財形貯蓄を1年以上継続、過去2年以内に財形貯蓄に入金しており残高が50万円以上ある人でないと申込みができない、加えて、借入できる金額にも上限があります。具体的な基準は、
・財形貯蓄×10倍(最大4,000万円)
・不動産や土地価格の9割
の内どちらか低いとなります。