買付証明書とは?
買付証明書とは、不動産を購入する前の段階において、物件の購入希望者が不動産会社や売主に対して「購入したい」という意思表示を行うための書類です。
買付証明書には、主に購入希望価格や売買契約日などの基本的な条件をはじめ、物件購入希望者の氏名・住所・勤務先・年収といった個人情報などを記載するケースが多いです。
買付証明書について
買付証明書はあくまで購入希望者が「この物件を購入したい」と不動産会社や売主に意思を伝える趣旨の書類となるため、法的な効力はありません。また、一般的に仲介業者の不動産会社が用意してくれますが、書式に正式な決まりがないことから不動産会社によってそれぞれ書式や項目が異なります。
このように法的な効力もなく、書類において契約を交わすわけではないため、これにより購入の義務までを負うことはありません。たとえ、提出後に購入をキャンセルしたとしても、罰則を課せられたり、違約金などを請求されたりすることもないので安心です。
反対に、買付証明書を提出するだけで希望物件を必ず購入できるとも限りません。買付証明書の希望通りに物件の売買契約を結べない可能性ももちろんあります。さらに、物件に対して複数の希望者から買付証明書が提出されれば、たとえいち早く買付証明書を提出していた場合でも、売主にとって好条件の買付証明書が出された場合は交渉が後回しになることも珍しくありません。