遮音等級とは?
遮音等級とは、建物の遮音性能を表す指標で、建物が屋外や上階の騒音をどれくらい遮断できるかを示すものです。
音には、「空気音」と「固体音」の2種類があり、空気音は話し声や乗り物の音など空気が振動して聞こえる音のこと、固体音はノックする音や水が流れる音など物同士がぶつかることにより固体が振動して聞こえる音を意味します。
遮音等級について
住宅において遮音性能を要求される部位は、「外壁」、「開口部/窓」、「内壁」、「床」です。なお、遮音等級は、隣の住戸や屋外からの音の伝わりにくさを示す「壁やサッシ」の遮音性能に関する等級と、上階から下階への音の伝わりにくさを示す「床」の遮音性能に関する等級とがあります。
壁などの遮音性能は空気音の遮音性能を表す値で、数字の前に「D」が付けられ、「D25」というように表記されます。聞こえにくさを表すD値は、数値が高いほど遮音性能に優れているということになります。
また、サッシの遮音性能は、JIS(日本工業規格)にて、T値(「T-〇」※〇は1~4)の4段階の等級を規定しており、こちらも数値が大きいほど遮音性能が高いと判断されます。
さらに、床の遮音性能については、子どもが飛び跳ねるドンドン!という重量衝撃音の遮音性能はLH値、モノなどを落としたときの軽量衝撃音はLL値で示され、これらは数値が小さいほど遮音性能が高いとされます。