ツーバイフォー工法(2×4工法)とは?
ツーバイフォー工法(2×4工法)とは、木造建築物における工法の一つです。主に厚さ2インチ×4インチの角材が使用されることからついた名前です。
柱や梁を組み合わせて作るのではなく、均一サイズの角材と合板をあわせて、壁・床・天井・屋根の部分を構成していく工法で、建物を【「面」で構成=箱状の空間】を作っていきます。
ツーバイフォー工法(2×4工法)について
ツーバイフォー工法は、「面で構成される」という特性から、一般的に耐震性・耐風性に優れているのが特徴です。また、在来工法に比べて気密性、断熱性が高いうえ、耐火性にも影響すると言われており、ツーバイフォー工法で建てられた住宅のほとんどは「耐火性能を持つ建物である」と認識されています。そのことから、火災保険の費用を抑えることもできるほどです。また、部材が規格化されているため、省力化・一定品質の担保という点でも優れていますが、その反面、間取りの自由度は在来工法の方が高いと言えます。
なお、ツーバイフォー工法という名称は、構造材として2×4材を多く用いることからきていますが、使用する部位によって2×6材、2×8材、2×10材、2×12材などの規格材を用います。例えば、強度を持たせたい2階以上の床には2×10材などを、断熱性を持たせたい外壁には2×6材など適材適所で使われます。また、これらの構造用製材は、日本農林規格(JAS)やJAS同等の海外規格によって厳しく品質がチェックされ、使用する箇所ごとに製材品の種別なども定められています。