青田売りとは?
青田売りとは、建物の建築や宅地の造成工事が完了する前の“未完成の段階”で、建物や宅地を売買することです。「未完成販売」と呼ばれることもあります。
現物の代わりにモデルルームや完成予想図、模型等を使って販売するのが一般的で、新築マンションや戸建分譲住宅の販売において広く使われている手法です。
青田売りについて
青田売りでは、売り主は早期に契約・資金を回収できるなどの利点がある一方、買い主は確実に建物が完成するのか、完成物が事前の説明内容(仕様や品質等)と違いがないかなど、実際の引き渡しまでに不安が生まれます。実際、「完成前の説明」と「完成後の状態」が違うなどの理由から、売り主と買い主間のトラブルが起きる可能性もゼロではりません。
そこで、完成前の契約締結によるトラブルを回避するため、宅地建物取引業法において宅建業者に対してさまざまなルールが定められています。例えば、開発許可や建築確認など、工事に不可欠な行政の許可を受けてからでないと広告や契約をしてはいけない、工事完了時における形状・構造などについて記載した書面を用いて完了前の説明を行わなければならない、そのほか手付金等の保全義務などが挙げられます。