積算法とは?
積算法は、物件の土地と建物を別々に分けて価値を測る方法です。
不動産の価値を決める評価方法には「不動産鑑定評価基準」があり、大きく分けて「積算法」と「収益還元法」の2種類があります。
積算法について
「土地」は、国税庁の相続税評価額路線価や市町村の固定資産税路線価のほか、国土交通省の公示価格、都道府県の基準地価などを参照し、土地の形状や接道状況などの要因を加味して、価値を計算します。
一方、「建物」は、その物件を「改めてゼロから建築し直した場合にかかるコスト(再調達原価、再取得価格)」を計算したのち、調整を加えて算出します。それらの合計がその物件の価値、ということになります。
この積算法で求めた価格を「積算価格」と言います。また、居住用のマンションやアパート、一戸建ての賃料を求める方法としても「積算法」が用いられることがあり、元本に対してどれだけの利益が得られるのかという観点から家賃を算出します。しかし、積算法自体は不動産売買取引額を決定する時の指標となるため、家賃算定で用いられることはほとんどありません。