境界とは？
境界とは、自分の土地と隣接する他人の土地との境、ならびに道路との境目のことです。
公法上の区分線で、不動産登記された土地の地番と地番の境目のことを意味し、この境目（境界）を示すためにコンクリート製の境界杭や金属プレート等を設置することが一般的です。なお、境界標を入れるには資格者への依頼が必要となります。
境界について
一般的に境界（線）は、建築基準法上のさまざまな規定の基盤となる重要な要素ですが、実際には境界が曖昧なケースは意外に多く、当事者間で認識が異なることも少なくありません。実際、境界は塀や垣根によって仕切られていることもありますが、目印が明確になっていないとのちのちトラブルの原因となりかねません。
そのため、トラブルや争いを防止する上で、境界の位置関係を明確しておくことは非常に重要です。特に、一戸建てや土地の売買の際には、「取引する土地の範囲がどこなのか」という点を明確にする必要があります。ですから、土地の購入や建物の新築などの際には、専門家や隣人の立ち会いのもと境界標を設置しておくと安心です。
なお、土地の売買契約にあたり、売主は原則として境界を明示しなければならず、売買契約書においても、「売主は、買主に対して、土地引渡しのときまでに現地において隣接地との境界を明示する」などと定められています。
