債務償還年数(債務償還力、償還力)とは?
債務償還年数とは、借入を返済するまでに必要となる年数を指します。「何年で借入を返済できるか」を判断するための指標となり、銀行にとっては、「融資したお金が何年で全額返済されるのか」を測るものさしとなります。
この数値こそが債務償還年数であり、「債務償還力」や「償還力」とも呼ばれています。
債務償還年数(債務償還力、償還力)について
事業資金融資では、債務償還年数(償還力)は10年以内であることがひとつの基準とされています。また、不動産投資においても債務償還年数(償還力)は非常に重要。アパート経営やマンション投資など、ローンを借りて不動産投資する場合、融資の審査ではこの債務償還年数(償還力)で融資の判断がなされるからです。
なお、債務償還年数の一般的な目安は10年ですが、中には業種の傾向を加味して長い目で見ることもあります。その代表例が「不動産賃貸業」です。
不動産賃貸業においては、最初の建設だけでなく、大規模な修繕・建て替えなど、銀行の融資が必要になるときは多額になるケースがほとんどです。そのため、不動産賃貸業の場合は、債務償還年数の一般的な年数の倍である「20年」が目安。このように、多額の融資が必要になると、必然的に債務償還年数も長くなり、そのあたりは銀行も加味して長い目で見てくれます。