断熱材とは?
断熱材とは、室内と室外との熱の伝導を妨げるために、建物の天井や壁などに入れる建築資材のことです。外の温度が室内に伝わりにくくする素材であり、暑さや寒さを防ぐ役割があります。
また、断熱材は建物内部の隙間を埋めるため気密性アップの効果もあります。気密性が高まることによって室内の温度を快適に保つことができます。
断熱材について
断熱材は、ガラスを主原料とする無機繊維や、無数の気泡をもつ発泡プラスチックなどで作られています。たとえば無機繊維であれば、複雑に絡み合った細かい繊維の間に無数の空気を閉じ込めた部屋が形成され、それが熱の伝導を遅らせて優れた断熱効果を発揮します。
また、発泡プラスチック素材の場合も、無数の気泡によって空気を閉じ込めることによって断熱性能を発揮。この空気の層によって断熱材が機能するため、空気の層が厚い、つまり断熱材が厚いほど効果が高くなります。断熱材には、主に以下の4種類があります。
・繊維系…グラスウール、ロックウール、セルロースファイバーなど
・木質繊維系…セルロースファイバーなど
・天然素材系…羊毛(ウールブレス)、炭化コルクなど
・発泡スチロール系…フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム、押出発泡ポリスチレンなど
断熱が不十分だと冷暖房効率が下がるだけでなく、内部結露が発生し、建築物が傷みやすくなったり、カビやダニが発生したりするなど、あらゆる弊害が懸念されます。