修繕費とは?
修繕費とは、建物の躯体や屋根・外壁、設備等の原状回復のための修繕・改修にかかる費用のことです。
修繕費について
マンションやアパートなどの建物は、時間の経過とともに老朽化していきます。築年数が浅い建物は家賃収入が高く修繕費が少ないですが、経年劣化に伴い、修繕費は次第に多くなっていく傾向にあります。もちろんどんな建物であっても老朽化を避けられず、定期的にメンテナンスを行い、安全に暮らせるよう保つ必要があります。
その定期的なメンテナンス(修繕)にかかる費用を「修繕費」と呼びますが、賃貸マンションの修繕工事は大きく分けて、
・概ね10年~30年周期で必要になる大規模な「大規模修繕」
・老朽化を防ぐ意味合いを持つ「小規模修繕」
・入居者が退去した後に必要な「原状回復」
の3種類に分かれます。
なお、3つ目の原状回復の費用には「入居者様負担分」と「オーナー様負担分」があります。オーナー様が負担するとなった部分の原状回復工事費用も修繕費に該当します。ただ、修繕費でも20万円を超える部分については、「その資産の価値を高める工事費用」とみなされ、資本的支出として扱う場合があります。
また、分譲マンションの場合は、将来的な大規模修繕にかかる修繕費を見越して、毎月管理費とともに修繕積立金が徴収されるのが一般的です。