減価償却(定率・定額)とは?
減価償却とは、使用や時間経過によって価値が減っていく固定資産の価値を帳簿上に反映することを指します。
通常、決算期ごとに一定の方法で費用として算入しますが、その減価償却費を計算する方法として、「定額法」と「定率法」の2つがあります。
減価償却(定率・定額)について
・定額法
定額法は、固定資産の耐用年数の間、毎年同一額の減価償却費を計上する計算方法です。計算が簡単で、将来の計画が立てやすいことがメリットとして挙げられます。なお、年間の減価償却費は、取得価額に対して、耐用年数に応じて定められている定額法の償却率を掛け合わせることで求めることができます。
【定額法の減価償却費=取得価額×定額法の償却率】
なお、平成28年4月1日以降に取得した建物附属設備および構築物の償却方法については、定額法のみの適用となっています。
・定率法
定率法は、固定資産の未償却残高に毎期一定率を掛けた額を償却する方法です。減価償却費は固定資産を取得した初めの年が一番多く、時が経過していくにつれて減少していく計算方法です。
【定率法の減価償却費=取得価額(取得した翌年以後は未償却残高)×定額法の償却率】
初めの年の償却費が一番多く、「償却保証額」に満たなくなると下記の計算方法に切り替わり、毎年同額を計上します。
【減価償却費=改定取得価額×改定償却率】