底地権とは？
底地権とは、建物の所有などを目的としてある土地に借地権が設定されているとき、この土地の「所有者（地主）」が持っている土地所有権のことです。
つまり、底地権は自分の土地を人に貸すときに発生する権利を意味します。
底地権について
たとえ土地を所有していても、自分では利用する予定がなく、その土地を他人に貸して収入を得ようとするケースはよくあります。そのためには、土地を借りる人を見つけて、土地の賃貸借契約を結ぶ必要があります。このように土地を人に貸す場合のうち、建物の所有目的で土地を貸すケースにおいて、借地権が「土地を借りる人」の権利であるのに対して、底地権は「土地を貸した人」の権利のことを言います。
土地を借りた人は土地を利用するための「借地権」を取得しますが、これによって土地所有者の土地に対する権利がなくなるわけではありません。ただし、その土地を借りて住んでいる人がいる限り、この借地権者を無視して土地を利用することはできません。つまり底地権は、土地の権利のうち、利用権である借地権を差し引いた残りの権利というイメージです。
ひとつの土地に対して、地主と借地人の両者の権利が交錯しているため、権利関係が複雑な土地になります。なお、底地権の評価額は一般的に【底地権の評価額 ＝ 土地の更地としての評価額－借地権の評価額】で算出されます。借地権の分だけ土地の評価額が下落していると考えられているのです。
