軽量鉄骨とは?
軽量鉄骨とは、軽量かつ高い強度を持つ「厚さ6mm以下」の鋼材のことです。一般住宅や商業施設、高齢者向け住宅や災害対策の仮設住宅など、比較的低層の幅広い用途で利用され、さまざまな建物の構造部材・内装材として用いられています。
なお、構造部分が軽量鉄骨で構成される建物を、軽量鉄骨造と呼びます。
軽量鉄骨について
軽量鉄骨造の建物は、軽量鉄骨と面材を組み合わせて建物を形成します。建築費が安価で済むほか、軽量鉄骨は腐食や劣化が起こりにくいため、木造建築よりも法定耐用年数が長く、長期にわたり使用することができるというメリットがあります。
また、鉄骨は折れにくく倒壊する危険性も少ないため、地震による揺れに対して比較的高い耐震性を備えています。さらに、建物の形状や構造が自由自在に設計でき、地盤の質に合わせて建物の耐震性を高めることも可能です。
ただ、遮音性に関しては鉄筋コンクリート造に劣るという点や、通気性・断熱性が低い点はデメリットとして挙げられます。
なお、厚さ6mm以下の鋼材のことを軽量鉄骨と言うのに対し、厚さ6mmを超える鋼材は重量鉄骨と呼ばれます。