グロス利回りとは?
グロス利回りとは、満室状態を想定した年間家賃収入を物件購入価格で割った値のことです。「表面利回り」とも呼ばれます。グロス利回りは、以下の式で求められます。
【グロス利回り(%)=年間家賃収入÷物件価格✕100】
グロス利回りについて
上記の計算式には、空室率や不動産賃貸経営を行う際に必要な固定資産税や管理費、修繕費などのランニングコスト、さらには物件の購入時に必要となる初期費用などが含まれていません。また、年間の家賃収入も満室状態を想定したものなので、グロス利回りは物件の収益性を大まかに把握するために利用されるごく単純な指標といえます。
ただ、不動産広告でよくみられる利回りのほとんどはこのグロス利回りを利用しています。そのため、実際にアパート経営を始めた場合は、入居者が入らない空室の割合や、保険料の支払い、さらには修繕費用が発生します。実際の賃貸経営では入退去が存在するため、空室も考慮しなければなりません。満室状態に比べると収入が減少すること・支出の発生によりグロス利回りと比べると実際の収益(※)の割合は低くなることを想定しておきましょう。
※年間の家賃収入から管理費用や保険料などの必要経費と税金を引いた額は、「営業純収益」もしくは「NOI」と言われます。