定率法とは?
定率法とは、減価償却費における計算方法の一つで、固定資産の“未償却残高”に毎期一定率を掛けて計算した額を償却する方法です。
つまり、減価償却費は、固定資産を取得した初めの年が一番多く、年月が経過していくにつれて減少していく計算方法です。
定率法について
前述した通り、定率法は耐用年数の期間中、初期は減価償却費が多く計上され、年月が経過するにつれて償却率が減っていくという減価償却の方法です。以下の式で求めることができます。
【定率法の減価償却費=取得価額(取得した翌年以後は未償却残高)×定額法の償却率】
初めの年の償却費が一番多く、「償却保証額」に満たなくなると毎年同額を計上します。ただし、この減価償却費の金額が、償却補償額に満たなくなった場合には、下記の計算方法に切り替わります。
【減価償却費=改定取得価額×改定償却率】
定額法と比べて初期の利益が圧迫されやすいという懸念はあるものの、早い段階から多額の減価償却費を計上できるため、主に「節税対策」として選ばれることが多いようです。